私が生まれ育った地元地域では、毎年6月の第一日曜日が側溝に溜まった汚泥の回収日になる。土曜日中に側溝の掃除をして汚泥を袋詰めし、指定の場所に集積すれば良いのであるが、町内会ごとの作法というのがあり、我が実家あたりの町内会では、土曜の早朝に作業を済ませるというのが暗黙のルールになっている。
なので、金曜夜に仕事を終えた足で実家入りして、晩酌がてら数週間振りに会う母と最近の生活ぶりなどよもやま話を長々とした後で、翌日早朝の作業に備えるべく早めに就寝するというのが毎年の恒例行事になっていた。
数年前に下水道が整備されて以来、生活排水が流れ込まなくなったので、家の前の県道の側溝に溜まるのはせいぜい砂や泥、枯葉などが殆どで、かつてのように食べ物の残滓やデカいミミズなど含む大量の汚泥に長い時間格闘することがなくなった。朝6:00前からの作業は30分程度で終えるようになったのだ。
今年も早起きして町内会の側溝掃除を終え、朝食を摂りながら「まだ時間は早いし、梅雨前の休日の爽やかな晴天は貴重だね」ということで、初夏で伸び盛りの松を剪定することに。小さな庭に3本ほどの小ぶりの松木の手入れは、朝食後の腹ごなしには丁度いいや、くらいの気軽さで、脚立に上り植木バサミでチョキチョキと進め、「本日の仕事はここまで」と思っていたのだが…。
手持無沙汰のご近所様が近寄ってきて、あれこれ剪定の仕方を指南してくれるまでは良かったのだが、ボウボウに伸び始めた生垣の手入れにまで助言を始めてくれるものだから、そちらにも手を付けざるを得なくなってきた。
いい加減に腕が痛くなってきたところなのに、カイズカイブキの生垣を剪定することに。こちらは、片刃鋸で太枝を落としたり刈込鋏で腕を大きく使うなど結構な大仕事になり、"もうすぐ終わりだ"モードに入っていたマインドも相まって疲労感が倍増だ。
仕事の忙しさなどにかこつけて実家との行き来の頻度が落ちていたことで、これまでこまめに手入れしてこなかったという自業自得のツケは、昨今は事務仕事ばかりで心身が虚弱化している私において、膨大な刈込量とノコギリ作業などの果てにしばらく続く腕と腰の痛みで払うことになるのだ。(実際、この後数日間は筋肉痛に悩まされました。)
ところで、年に一度の実家町内会の側溝掃除を終えた後の一服用にと、柏崎市の和菓子老舗「とらや 」のどら焼きを買い込んで楽しみにしていたら、ご近所からの頂きもののお返しに使われてしまっていた…!!。ざんねんっ。味わいレポートは今後の機会にお預けだ。
(「ほのぼの暮らし"にわか"庭師(vol.2)2021.6.5」終わり。「ほのぼの暮らし・スタバに興味2021.8.5」に続きます。日記は細々と時々upします。)
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