新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの鑑賞・テレビ懐かし番組2020.11.12

 webやBS放送は、さながらタイムマシンだ。
 録画装置も無く視聴がその時限りだった頃のテレビ番組を再見するのは、内容はもとより当時の自分の生活や思い出などが頭に蘇る楽しみも大きい。
 1970年代のハチャメチャなホームドラマである「ムー」や「ムー一族」、「寺内貫太郎一家」といった久世光彦演出作品などは、当時も巷で話題になっていたことは知っていたが、部活動疲れやら受験勉強やらでリアルタイムで観ることが叶わず、もちろんビデオレコーダーなど無い時代であり、また、大人になってしまうとレンタルしてまで観ようとは思わないもので、そんな懐かし番組を放映されると思わず録画して見入ってしまう。
 脚本や役者が演じるキャラクターの面白さもさることながら、何が興味深いかというと、映り込む当時の世相や風俗、それらにより思い起こされる自分自身が想い考えていた事など、"その時代とそこに居た自分"というものを画面から感じとれるということなのだ。
 現代であれば放送コードに引っかかってテレビでは使えないけどこの頃は普通に言っていたよなあ…といったセリフとか、"ちまき"作り(新潟であれば笹団子作り。私も手伝ってました。)といった昔は一般の家庭でどこにでも見られた季節の行事や風習など。画面の背景や映り込む当時の世相そのものが、当時の自分を懐かしく思い出して今と未来を改めて考えさせる"鍵"となってくれるのだ。
 また、現在、毎週漏らさずチェックしている「刑事コロンボ」では、ネットも携帯電話も無い時代における、登場人物達の生命力感の溢れる"悪知恵"や"行動力"を垣間見ていると、現代においてあらゆるものがデジタル化する中で虚弱化しているかに見える人間のバイタリティを、何とか取り戻す必要があるのでは…などと考えさせられたりもしている。
 個人的な嗜好としては、配役や舞台設定を通じて、とりわけ日本海側雪国育ちの私にとって異境であり憧れの神戸の風情などが魅力的に描かれていて、映画を観るかのような印象深さが忘れられないものの、色々な権利問題?でビデオ化されていないといわれる「過ぎし日のセレナーデ」など今一度観て、バブル時代前後に自分が何を目指し考えていたのか…といったことなどをタイムトラベルしてみたいなあ…と思う今日この頃です。

(「ほのぼの鑑賞・懐かし番組2020.11.12」終わり。「ほのぼの鑑賞・映画「魔女がいっぱい」2020.12.12」に続きます。)
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