寒空が連れてきたのは
雪だけじゃありませんでした。
積雪の朝。
私はバス通勤。
雪道で渋滞していて
行きも帰りも
片道一時間半くらい。
バス停にやってきたバスは
すでに人いっぱい。
乗るのも勇気がいります。
偶然に居合わせた職場の課長さんが
「なにがなんでも乗らんといけん(*^^*)」と
ユーモアたっぷりでおっしゃって
私をバスの中に引っ張り上げて下さった。
感謝。
満員バス。
立っているのは真剣勝負。
転ばないように
ほんと真剣。
そしたら
高校生のかわいらしい女の子が
席を立ち上がり
「あっ、どうぞ」と声をかけてくれました。
恐縮しつつ、ほんとにありがたい。
座って、ほっとして、
いかに真剣勝負だったか、改めて知ったから。
感謝。
翌日。
車道の雪は少なくなり
車で出勤。
でも、職場は圧雪がつるつる光るアイスバーンになっていた。
すごくこわい。
車をとめて…車から降り立ち…足で滑り具合を確認し…松葉杖で滑り具合を確認し…そうしている私に
声がかかる。
「ここに道ができてるよ(*^^*)」
顔をあげると
職場の方。
私の駐車場から
職場の玄関まで
私が歩くところの雪がかいてあって
道ができてる!
職場の方達が
松葉杖の私が転ばぬようにと
雪をかいて
融雪材をまいて
道を作ってくださっていた!
泣けてしまいました。
歩いていると
「気をつけてね」と
いろんな人が声をかけてくださる。
ありがとう、ほんとにありがとう。
どんなにお礼を言ってもたりないくらい
ありがとうでいっぱい。
自分が口下手なのがほんとにほんとに悔やまれるくらい
ありがとうでいっぱい。
寒空は
たくさんの雪をつれてきた。
それから
たくさんの優しい気持ちを。
幸せでありがたくてたまらない。