落書き帳

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皇太子妃殿下のご公務復帰

2005-01-04 00:12:04 | 皇室の話
 皇太子妃殿下が、1月2日の皇居一般参賀にお出ましになられた。
 これから、少しずつ、ご公務に復帰されるのではないだろうか。
 いいことである。
 なお、お出ましになられたのは、最初の一回のみであったが、焦らないことが何よりも肝心である。
 一般には、お出ましについて、例えば午前だけでもとか、7回全部をこなされることも、それ自体は、大したことがないように思われるかもしれない。
 しかし、皇太子妃殿下のご不調が、焦燥感に由来するものであるとすれば、不用意に広げてしまうと、もっと、もっとと、心の中で、やらなければならないご公務の範囲が拡大し、歯止めが利かなくなってしまうであろう。
 見守る側としても、気長に、余裕を持って、待たなければならない。
 なお、皇太子妃殿下に対する、最近の世間の意識については、筆者としても、なかなか心配なものがある。
 心の不調については、周囲の理解を得ることが難しいものだ。
 しかし、人間の体というものは、心身ともに、実に精妙なバランスによって、成り立っている。
 そして、そのようなバランスを崩してしまうということは、誰にでも起こりうることであり、そして、その人が立派な人間であるとか、そうでないとか、そういうこととは、本来関係が無い話である。
 例えば、盲腸になった人に対して、道徳的な評価を問題にしても、意味はないであろう。
 しかし、心の不調については、何かそのような評価と結びつけて、サボタージュのように受け止められる傾向があるようである。
 筆者から見れば、もともと焦燥感故に不調になられた皇太子妃殿下がそのように批判されることについては、言いようのない悲劇のように感じられる。
 昨年5月の皇太子殿下の記者会見における「人格を否定するような動き」というご発言について、
真相がよく分からないとも言われるが、雑誌などのメディア、ネットにおいて、それこそ、皇太子妃殿下の人格を否定するような表現が、溢れているではないか。
 このような無数の悪意に対して立ち向かうには、殿下も妃殿下も、あまりに孤独すぎる。
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