西京極 紫の館

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怪獣生物学入門  倉谷滋/著  集英社インターナショナル

2020年01月25日 16時02分55秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
ゴジラ、ガメラ、マタンゴ、ドゴラ、『寄生獣』のパラサイトなどなど、怪獣たちは日本のSFを牽引し、最近では海外での評価も高まっている。その一方で怪獣たちは荒唐無稽な作り物のように思われてはいないか。怪獣とはどのような生物なのか?その形態や劇中の設定、登場人物たちの台詞などを手がかりに、生物学的な視点で徹底的に考察していく。そこから見えてきたのは、科学とSFを繋ぐ新たな発見だった。

【総合評価】 ☆☆★★★(満点は☆5つ)
  実用性 ☆★★★★
  独創性 ☆☆☆★★
 読み易さ ☆☆★★★

【西京極の読後感想】
専門が形態進化生物学である著者が色々な特撮怪獣の造形を分析する内容なのだが、そもそも着ぐるみで人が入るあるいは操演する前提でデザインされた怪獣たちを現実の生物進化の理屈で語ろうとしているので、説明が難解な割には結論が曖昧。シン・ゴジラの乱杭歯の秘密は結局解らず仕舞いだったけど、ジラースの命名が“ゴジラ”にエリマキをつけたから“ジラ”ースなんだと初めて気付かされた(むしろ今まで気付かなかったのが不思議…)。

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2 コメント

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Unknown (mobilis-in-mobili)
2020-01-26 12:12:53
昔、少年マガジンに大伴昌司が怪獣の解剖図(体内透視図)を載せていました。概説は『(怪獣名)胃: 3000℃のマグマを溜めることができる』とかいった表現で僕らはワクワクしたものだった。
それの現代版ですね。
今ではツッコミどころ満載で大変だと思います。
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mobilis-in-mobiliさんへ (西京極 紫)
2020-01-26 15:16:43
コメントありがとうございます。

大伴昌司さんの怪獣解剖図、僕もよく見てました。
あの当時はどんな能力でもアリだと思ってましたね。
アレはツッコミ待ちのボケ本だったのかもしれません。

この本は逆でツッコミ本ですね。
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