今日の新聞朝刊1面の記事はどこもこの話題でした。
「来年にもiPS細胞を使った眼の病気の治療が始まる」
まずは、病気の対象として
加齢性黄斑変性症の滲出型に限られるそうです。
ここで対象となった黄斑変性症という病気を
もう一度おさらいしたいと思います。
黄斑変性症という病気は、
網膜の中心で1番視力と関係してくる部分(黄斑)
に障害が生じ、見ようとしている部分が歪んで見えたり
暗くなって見えにくくなったりします。
タイプは2種類
今回適応となった滲出型(新生血管型・ウェット型)と
非滲出型(萎縮型・ドライ型)があります。
日本人はウェット型が多いと言われています。
ウェット型は網膜の下から新生血管が生えてくるのが特長です。
新生血管というのは
正常な血管と比べるともろくて透過性が高いため
破れて出血したり、水が滲みだしたりしてきます。
その結果、網膜が水膨れ状態になり
物が歪んでみえたり、視力低下をまねきます。
現在の治療方法としては、
ルセンティス、アバスチンといった薬剤を投与したり
光線力学療法といって、薬を投与したあとに
微弱なレーザーで新生血管を萎縮させ、進行を抑える
方法が主だったのですが、今後は
新たにips細胞をつかった網膜細胞移植が加わることになり
かなり期待が持てます。
網膜細胞移植は研究が始まったばかりで実用化までは
かなり時間がかかりますが言っても、
もう近い将来なので、待ち望みたいと思います。
明日 3/2 (土)は近大店の定休日です。
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