我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

三重塔(小山寺、西明寺)

2025-02-08 14:43:33 | 写真 及び絵画

三重塔の写真を撮りに行った、
茨城県桜川市の小山寺(おやまじ)三重塔、
国道50号線から車で20分ほど走った山の中腹
崖を切り開いた地にポツンと立っていた、
周りに柵があるのが置き去りにされたような
殺風景な雰囲気を醸し出す、
この三重塔も国の重要文化財に指定されている、
だからと言ってこれを目当てに訪れる人など
殆どいないであろう、
維持管理の大変さが思いやられる。



小山寺を後にして次に車で30分ほどの
栃木県益子町の西明寺を訪ねた、
里山を分け入るように山道を走る、
山の麓に駐車場はあり社務所もあって
お札等を取り扱っているのであろう
人影も見えた、
長い石段を登っていく、
山門も立派だ、
だが悲しいことに
三重塔の屋根の一部に赤錆が出ている、
全体的には銅板から出る緑青色に見えるが
一部とはいえ赤錆が出るということは
銅板葺きではないのかもしれない、
ここでも重要文化財に指定された建物の
維持管理の大変さを思い知らされた、
わずかなお賽銭に心を痛めながら
写真を撮らせてもらった。

鑁阿寺(ばんなじ)

2025-01-08 13:58:18 | 写真 及び絵画
                      鑁阿寺本堂(国宝)
喪中につき神社への初詣はできない、
そこでお寺さんへお参りすることにした、
行った先が足利市にある鑁阿寺、
かの足利氏の菩提寺である、
創建は鎌倉時代初期という
関東でも指折りの古刹である、
わが家からは距離にして50キロほど
車で2時間少々である、
足利市には通り抜けるばかりで
来ることはほとんどない、
高いビル大きなビルなどは見当たらず
昔の面影のわずかに残る
静かな街である、
近くの駐車場に車を止めて参拝した、
本堂は国宝に指定されているということだが
それほど目立つ建物でもない、
むしろ写真的にはその脇に立つ
円形の建物多宝塔の方が存在感がある、
更にその近くに一切経堂なる建物があり
室町幕府を統治した15代の将軍の木造が
堂内ぐるりと安置されている、
そしてその中央には
何万巻もの経典を収めた六角形の
回転式マニグルマ(?)が設置されていた、
300円払って一回り回転させれば
その経文を唱えたことになるという
なんとも便利な金儲け装置である、
境内には池を配した庭園もあり
国の重要文化財に指定された
鐘楼も建っている。

近くには藁ぶき屋根の美しい
日本で最初の学問の府
足利学校もある。
                       多宝塔
                          一切経堂
                  鐘楼(重要文化財)
                           足利学校

渡良瀬遊水地の夜明け

2024-12-17 06:18:13 | 写真 及び絵画

(前項の続き)
12月15日、日曜日
散々迷った挙句
バルーンフェスタに行ってきた、
行くと決めたら眠れない、
うたたねを繰り返すうちに3時になり
支度を始めた、
支度と言ってもカメラを積んで
食料になるようなパン類や
ペットボトルをかき集め
寒くないような身支度をする、
3時半に家を出た、
渡良瀬遊水地は久しぶり、
前回はコウノトリの写真を撮りに行った、
354国道を東にひたすら突っ走る、
渡良瀬遊水地は途方もなく広い、
周囲約30キロ、
埼玉、茨木、栃木、群馬の四つの県に
跨っている、
バルーンフェスタが開催される
目的地は栃木県栃木市藤岡町、
藤岡渡良瀬運動公園、
ナビの表示では60数キロ、
およそ2時間の深夜のドライブだ、
想像以上に車の通行が少ない、
平日ならトラックが結構走っているが
今日は日曜日だからだろう、
この時間帯の運転はお手のもの、
何故なら
高齢者の領域に入って6年間
75歳になるまで運送屋のドライバーとして
トラックの運転をしていた、
早朝の車の運転は慣れてしまえば
気持ちがいい、
深夜放送を聞きながら鼻歌交じり、
5時頃には目的地の運動公園に着いた、
駐車場には既に多くの車が停まっていた、
西に傾きつつある
十三夜(?)ほどの月が
公園内の様子を浮かび上がられていた、
エンジンをかけたまま車を止めて
持参の食料を食べた、
そうこうする内に人々が動き始めた、
車を降りると
堤防の上には多くの人の影、
三脚をセットして日の出を待っているのだろう、
東の空が赤みを帯びてくる、
私もカメラを持って土手に上がった、
風はなくてもやっぱり寒い、
たちまちのうちに
土手はカメラを構えた人だかり、
シャッターが切れるようになって
どんどん撮影を始めた、
この時間帯がたまらなく好きだ、
遥か彼方には筑波山が
薄明りを背景に影絵となっていた、
日の出頃になってバルーンが数機離陸を始めた、
気が付くと西の空からも
たくさんのバルーンが近づいてくる、
青空を背景に朝日を受けて綺麗だ、
たちまち会場周辺の空が
バルーンで埋め尽くされる、
どこに焦点を絞るか迷ってしまう、
天気の恵まれて
最高のフェスティバル !






写真集「谷川岳」

2024-12-07 06:57:39 | 写真 及び絵画

わが写真クラブ「風」の会長を務める
Mさんが写真集を出した、
立派な写真集だ、
プロの写真集に比べて決して見劣りしない、
写真のテーマは
“谷川岳”
登山家の間では岩登りのメッカとして
畏敬の念を抱かれている魔の山だ、
但し 
それは特定のルートであって
この山の総てではない、
この山の四季折々の表情とそこに咲く
可憐な高山植物の花々の写真は
これ以上ない癒しである、
谷川岳は上越国境に位置する、
冬は言わずと知れた豪雪地帯だ、
大陸からの冷たい風が日本海の湿気を含んで
一帯の山々に吹き付ける、
そんな冬の表情にも
怯むことなく果敢に挑戦して
見せてくれたのも
登山家としてのキャリアを積んだ
彼の力量と言うものであろう、
その力量を示すのが
全国誌「山と渓谷」の見出しのページを
飾った彼の作品の数々、
そんな功績はこの雑誌の
年間最優秀賞を受賞したことにも
現れている、
兎に角多くの人に見てもらいたい、
だが
悲しいかな、
この写真集は非売品である。




Line 遊び

2024-12-05 10:51:00 | 写真 及び絵画
                      金鑚(かなさな)神社の紅葉

何でもかんでも
“遊び”にしてしまう、
と言われそうで恐縮だが
まあ 収入に繋がらない
年寄りの暇つぶしだから
遊びと言うことで勘弁願います、

最近 
目が覚めるとついついスマホを手に取る、
寝てる間に誰かからメールが来てないか、
ラインのグループに投稿はないかと
確認するのが癖になったみたい、
今日もこれまでに10件以上の投稿をした、
上の写真は写真の仲間から
数年前の写真展に出展した
この写真を見たいので投稿してくれ
と言われてライン上で披露したものだが、
折角だからと他の数グループにも
お披露目したところ
色々なコメントが返ってきた、
おおむね好評 (?)
気をよくしている。

(いい気なもんだ)

まあ それで幸せなんだから
言うことはないけど。