さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

ふたたびの霊鑑寺

2009年04月03日 | 都へ上る
昨年にひき続きふたたびの春の霊鑑寺♪

春は椿の開花にあわせての公開なので、
昨年は椿の花ばかりに目がいってしまっていた。

今年は、書院の南面に広がるお庭をゆっくりと眺めた。
かつては山中からの谷水が流れていた滝石組。
奥の穴太の石組みが効いていてより奥行を感じることができる。
傾斜地を巧みに利用し、素晴らしく趣のあるお庭だ。

書院には紫のような衣をまとった
美しいご門跡さま(お人形ですが)静かにお庭をながめておられた。

今年は黒椿も拝見できた。本当に黒く見える不思議な花だった。

後水尾院遺愛の日光椿

おしべが小さな花弁状になって円形にまとまる
「カラコ咲き」の園芸品種で、樹齢300年以上とも云われる。

朝鮮王朝の絵画と日本

2009年04月03日 | アート♪
~宗達も大雅も若冲も学んだ隣国の美~

3/29まで公開中だった静岡県立美術館の「朝鮮王朝の絵画と日本」
これから、仙台と岡山に巡回予定。

朝鮮王朝は1392年に建国され、500年余りに渡る歴史の中、
日本とは密接な関係があったそうだ。

特に室町時代と江戸時代に日朝貿易による物資の往来により、
当時の日本画壇に少なからず影響を及ぼしたことを
この展覧会を拝見するまで私は知らなかった。

若冲ファンの私としては、サブタイトルで行くっきゃない(笑)

正伝寺に伝わる、伝季公麟「虎図」を若冲が模写したのは
知っていたが、朝鮮画の「葡萄図」や「花鳥図」を
拝見して、若冲がずいぶんと影響をうけていることに納得!

宗達さんや若冲さんの描く、ワンコも朝鮮画がルーツだった♪
私は、今まで「池大雅の文人画」が今一つよくわからなかったが、
大雅さんもずいぶんと影響うけてはりますなぁ…
思いがけなく私と大雅さんの距離が少し縮まったような気がした♪

興味深かったのは「紙織画」であった。
若冲の桝目書きもこれの影響もあるとか?

ロダン館も拝見したが、学芸員の方の解説付きで、
あらためて「考える人」の作品の魅力を再発見♪

帰りに静岡市内もぶらついて、伊勢丹で富士宮焼きそばを
しこたま買い込んだら、思いのほか重くてしんどかった(笑)