さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

八月納涼歌舞伎 第二部

2013年08月11日 | いざ銀座歌舞伎座



「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」  「色彩間苅豆 かさね」


初めて観る者にとって面白い歌舞伎をと平成2年に十八世と三津五郎丈とで始まった納涼歌舞伎

新開場となって初めて迎える納涼歌舞伎だけに

「中村屋の分まで盛り上げていきたい」との三津五郎丈の言葉に力がこもっていた。



「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」


その中村屋当り役の新三を三津五郎丈はまた違った味わいでみせてくれた。

すっきりとして粋で中村屋独特の愛嬌とはちがう苦みばしった色気があった♪♪♪


さすがなのは萬次郎丈の後家お常と秀調丈の善八♪


深川閻魔堂橋の場

縞の着物に帯を前に緩く結んだ新三はゾクッとするほど素敵だった!

橋之助丈の源七も大きく良かった♪


髪結い・鰹・盆栽・傘・下駄・・・江戸の庶民のくらしぶりが楽しめる芝居である♪♪♪



「色彩間苅豆 かさね」


前半は美しい男女の色模様をみせて、


後半は左半身で怨みを右半身で男への愛情を表現するかさね

清元も名曲♪

こんな舞踊を創り出した歌舞伎は本当に凄いといつも思う♪♪♪