のあ助日記

以前はダイビングと旅etc.の日記。
今は登山と旅日記♪

黒鳥。

2011-05-31 | ひとりごと

先日、映画『ブラック・スワン』を観ました。
なかなかの怖さで、上映中、何度か心臓が飛び跳ねました(笑)

CMで大体のあらすじは分かりますよね。主役の苦悩かなぁ~?と。
確かにストーリーはそのとおり。
でも、その心理描写が凄いんです。
ライバルの存在とか過干渉の母親とか周りが自分を追い詰める。
でも一番に自分を追い詰め苦しめてるのは、実は自分自身なのかも。
真面目にがんばればこそ、真面目過ぎるからこそ、追い詰められていく。
精神のバランスが少しずつ崩れて、どこからが幻覚でどこからが現実か分からなくなってしまう。
…という描写が、苦しくて、痛々しくて、ゾクゾクして、見てて辛い。

『君を邪魔してるのは君自身だ』というセリフ。納得。そうなんだ、自分自身なんだよね…。
なかなか「自分」というのが一番厄介なものかも知れない…と私も思う。

涙が出て感動とか笑顔なんて全くない、最後まで苦しくて「鬱」ですけど。
ずっしりと重くて震えあがるほど怖いですけど。
だから、もしかしたら好き嫌いが分かれてしまう映画かな。
結構『凡人には理解不能。何が言いたいか分からん。』とか書かれてますし…ってことは、ワタクシは凡人ではなかったのか、、、変人か!?
(あ~確かに。。。と自分で納得してみたり、笑)

私はBLACK SWANかなりよかったと思うよ!!!
何年振りかにパンフレットまで買っちまったほど。
そのくらい観てよかったという作品。



      
さらに遡って、数週間前。
映画『八日目の蝉』を観ました。
これは不倫相手の子どもを誘拐して逃亡する話と、誘拐犯、誘拐された本人・家族のその後の話。
本が時系列で書かれてるのに対し、映画は、「今」が大学生の誘拐された子を主に描き、その子が思いだす形で過去(逃亡中)が描かれてる。
原作を読んで秘かに期待してたけど、小豆島の映像は本当にステキ。
逃亡中であることを忘れてしまうほど、美しく平和で輝いて見えた。

そしてラストも原作と映画では違うんですが、心がホッとしてストンと落ちる感が大きいのは映画の方で、とても救われた感じがしました。
希望の光りに照らされる感じでした。

途中から涙と鼻水が洪水のようでしたが(苦笑)
感動して泣きたい方は是非。