鉄筋コンクリートのたわみ計算沼にハマったよ
私は1級建築士ですが、構造設計が専門ではありません
今回は、概算見積をしていた時に悩んだ出来事です。
積算に「構造計算」と不思議に思われるでしょうが、
理由は、構造体がこの建物の重要性を問うているからです。
精密機械が設置される建物に、通常のスパンの「1/10の梁成」では危険すぎるだろうと
私が定めた目標値は、たわみが「1/1200以下」です。
結果としては、スパンの「1/6」という断面になりました。
曲げ・せん断は余裕が有り過ぎる設計になりますが、たわみも実は重要なんです。
ですが、自身の実務でこういう「たわみ問題」が出てくるのは稀です。
しかし、検討をしていない訳ではありません。
と言いますのは、普段は「鉄骨構造」が多いんですよ
知らない人は「はぁ」となるのですが、鉄骨材料は鋼材表に
断面係数・断面二次モーメント等の数値が書いてあります。
H*400*200*8*13なら・・・・・というように
これなら、ちょちょいと計算が出来るんですよ「簡単」にね!
だから、私は備忘録的に「計算」をしています。
これが、今回のトラブルに繋がっています。
んんん!?でしょうが
鉄骨構造の変形増大係数が「1」ということに意識が無かった。
だから、鉄筋コンクリートならば「8倍若しくは16倍」しないとダメなんです。
今回、私の導き出した答えは、8倍若しくは16倍小さい値になっています。
これに気付いたのは、手計算とソフトの計算で「一桁合わなかった」からです。
実際は、手計算が「0.6ミリ」ソフトが「5ミリ」
全然違うのですが、ソフト側が切り上げて「5ミリ」にしていた事も重なり、
一桁間違えていると勘違いしてしまいました。
一桁目が既に違うのに、6と5=近似値と思う時点で、脳みそが可笑しいのに気付くべきでしたが、私にはそんな柔らかな考えはないようです。
ちなみに私と同じような間違いをした人は、ネット上では見付けれませんでした。
これが、気が付くのが遅くなった原因でもありますが、気付いて本当に良かったと思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます