
先週の土曜日は保育園の 「秋のお楽しみ会」

晴れ渡る青い空と
心地よい秋の風に
子供達の元気な声が調和して

小さなアスリート達の勝負が
やおらヒートアップしていった。
しかし・・・。

盛り上がる観客席の片隅で、
ある一人の男が

その男は、

目の前で繰り広げられる競技を眺めてはいたが、
そんなものには全く興味はなかった。
男が待っていたのは、
ただひとつ・・・。



1年前のあの屈辱の日が、
男の脳裏をよぎる。

完膚無きまで打ちのめされた

「弟に助けられた兄」 のレッテル

この屈辱を晴らしたい
それだけを胸に1年間 耐え抜いてきた
詳しく知りたい方は過去記事をどうぞ。
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男は、その時がやってくるのを
ただ静かに待っていたのだった。

そんな男の胸の内を知ってか知らずか、
今年もまた熱い戦いの火蓋が切って落とされた。
まずは我が家の 火の玉ボーイ
三男の登場だ。
左2コースから


おぉぉっと


人目もはばからず大胆な反則行為だぁ


手を使ってはいけないのだぁぁぁ






手は使ってないというアピールだぁ

こいつ・・・、
完全に分かってやってるな。

悠々とゴール



火の玉ボーイは誰も止められない。


ちびっ子はそれでいいさ・・・。
さあ次のレースは、

いつも 冷静沈着 次男の登場。
スタートラインに並び集中力を高める。

さあ一斉にスタート
次男は向かって左のコースから
やや出遅れたか?



しかしさすが 冷静沈着 というだけあった。
慌てない
焦らない
騒がない
落ち着いたパンさばき
年長クラスのプライドか、
手を使わずにクリーンファイト。
さあ、どうだ

ぷちっ!






次男は堂々の4位フィニッシュ。
これで在園児のレースは終了した。
そして

余分に用意されていたパンが運ばれてきた
卒園児レースへの参加者を募るアナウンス
その声はスピーカーを通して
無機質な機械音のように聞こえた
男は静かに立ち上がり
スタートラインへ向かった

さあ いよいよだ
おちつけ
男は高ぶる気持ちを抑え
自分自身に言い聞かせていた

だいじょうぶ
やるべきことはやったんだ
しかし、あの日の記憶が
ふと頭をかすめる


なんのために
この1年がんばったんだ
俺はできる
俺は負けない
俺は・・・


心が折れそうになるのを
男は必死でこらえる
このレースだけに
今、目の前にあるパンだけに
1年間の思いを注ぎ込んだ

永遠に続くようにも感じられた静けさは
乾いた笛の音によって
あっけなく解き放たれ
会場には割れんばかりの歓声がうずまく
ついにリベンジのレースが始まった
悪くないスタートに見えた

いつだって
勝負の世界は非情だ

少しでも気を抜いた者は
容赦なく敗者の谷へ
突き落とされる

勝利の美酒に
酔いしれることが出来るのは
ただ一人

なあ、男よ
お前にその資格はあるのか?

天国か?
地獄か?












まだ喜ぶのは早い!
ゴールを目指して全力で走るんだ!

<壮大で感動的なBGM>

<壮大で感動的なBGM>

<壮大で感動的なBGM>



男にようやく笑顔が戻っていた
達成感と自信に満ちあふれた笑顔だった


ありがとう
いいもの見せてもらったぜ!

年長さん達の手作り御神輿がフィナーレを飾る
かくして小さなアスリート達の
熱い戦いは幕を閉じたのだった