Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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コレステロールとサックス

2024年05月20日 17時34分14秒 | 健康

昨年の健康診断で眼底検査と血液検査で引っ掛かりました。幸い眼の方は再検査で問題無しとなりましたが、血液検査のLDLコレステロールの方は薬の服用を勧められました。初めて引っ掛かったのが数年前で、その時は180を超えてました。その後、食事制限で158まで落とす事は出来ましたが、このやり方で数値が落ちるは牛歩並みです。好きなものが食べられないというストレスも有ります。

 
生徒さんにお医者さんや医療関係の方がいらっしゃるので相談もしました。僕の母が認知症なのですが、認知症の原因に「小規模の脳梗塞」の可能性も有るとの事。まぁ、決定的な原因はよく分からないのですが、自分は決して認知症にはなりたくないので、リスクを減らす為にも、薬の服用を今年の2月から始めました。
 
 ロスバスタチン。いわゆる「スタチン系」という、肝臓でのコレステロール合成を阻害する薬。速攻でLDLコレステロールを下げます。
 
注意事項として黒い尿が出たら即刻服用をやめて病院へ…との事でしたが、それも無く、大して副作用は無いように感じていました。ただ、肩は異常に凝るな…とは思ってました。しかし、それは1月から始めた「ダブル・リップ」というサックスのアンブッシュア(上下の唇を巻いてマウスピースを咥える奏法)によって、サックス本体をしっかり支える事が出来ずに不安定な為、身体の何処かに負荷が掛かり、そこから来るもの…と思っていました。
 
「これは筋力が足りてないな」と思いましたし、丁度その頃に偶然、整体師の方と出逢ったので相談した所、50を過ぎると筋肉はどんどん勝手に退化して行くので筋トレが必要との事。ダンベルを買って、教わったエキササイズも始めました。
 
しかし、一向に肩凝りは治らず、違う箇所まで痛くなって来ました。挙句、通い始めた歯医者の椅子が合わないのか、治療を受けてるだけで肩や背中があまりにも痛くなり気を失いそうになります。なので2回目からは枕を持参する様になりました。「何かがおかしい…」とこの頃から思い始めました。肩凝りのせいか、胃のむかつきも始まりました。
 
4月の半ばにバークリー音大の同窓生の飲み会が有り、およそ30年ぶりに会う仲間もいて、ワクワクしながら参加したのですが、その行きの電車の中でも胃のむかつきが多少有りました。会は楽しく、数時間があっという間に過ぎました。350mlの缶ビール2,3本とワインを数杯呑んだくらいかな。ほろ酔いで帰路につきました。が、駅を出たら途端に気分が悪くなり、吐いてしまいました。自宅に着くまで2度も。確かに、普段よりは呑んだけど吐くほどではないので、「何かおかしい」から「絶対おかしい」へと確信になりました。
 
思い当たるのは、やはり高コレステロール症の薬です。ネットで調べたら、沢山恐ろしい事が書いて有ります。これは通ってる病院に相談しよう…と予約を取り直しました。新たに取った血液検査の結果も丁度出てる頃です。
 
病院で検査結果を見ながら先生とお話しましたが、CK値が上がってる以外は問題無いとの事でした。筋肉痛も、スタチンから来るものとは部位が違うとの事。ただ、体調が良く無いのであれば、違う種類のお薬に変えてみましょう、ただ、あまり数値が良くなければ元に戻します…との事。
 
CK値…聞いた事ない値なので調べた所、筋肉系の数値で筋肉が破壊された度合いを表すらしいです。僕は308と基準値を超えています。これで良いのかなぁ?と思いながら、新しい薬を買って帰り、前述の医師の生徒さんに診断結果を見てもらい判断を仰ぎました。
 
「エゼチミブ」。小腸でコレステロールの吸収を阻害する薬。効き目はスタチンより落ちる。
 
 
医師の生徒さん曰く、「他人の診断に異論は唱えたくないけど、自分なら薬止めます。」との事。また、「体調不良の原因が特定出来ないので、一回薬をやめてみて判断してみては?」との事で、翌日、一切薬を飲まず生活してみました。
 
驚いた事に、肩凝りは全て取れ、羽が生えたかの様な身体の軽やかさ。サックスもこの数ヶ月全然吹けなかったフレーズがいとも簡単に演奏出来ます。
 
「コイツやったんかい‼️」
 
諸悪の根源を遂に発見し、練習に熱が入り、その後嬉しくて何時間も練習したのは言うまでも有りません。
 
しかし、今後も薬とは付き合って行く必要性をまだ感じていたので、医師の生徒さんとも相談し、エゼチミブを服用してみる事にしました。しかし、最悪の結果に。副作用が再発し、肩凝り&吐き気が復活。すぐさま薬を抜いたものの、完全復帰まで4日ほど要しました。「この手の薬は自分には合わない。」というのが結論です。
 
その後、ネットで以下の様な動画を見つけたりもしました。スタチンに関する恐ろしい情報満載です(笑)
 
【コレステロール値が気になる方必見!!】
 
【コレステロールの衝撃的真実】
 
【筋肉が溶けて歩けなくなる】
 
心配した他の生徒さんからは、

この様な本を戴き、その中には、LDLコレステロールは決して「悪玉コレステロール」ではなく、数値を極端に下げれば免疫細胞の働きが弱まり、逆にガンのリスクが高まる…と書いてあります。そこは、医師の生徒さんと同意見。
 
スタチンは生体移植など、異物を体内に入れる際に拒絶反応を減らす為の薬でもある…という事から考えると納得の行く話。脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高い患者など必要な人には必要でしょうけど、僕のコレステロール値はそれほど逼迫はしていないし、食事制限で多少は効果も出てるし、全く高血圧でも無いので、服用する事で高脂血症のリスクよりも逆にガンのリスクの方が高まるのでは?と考えています。なので、暫くはこのまま食事制限のみで良いというのが結論です。
 
今回の件は、新しい奏法と薬を使った新生活が偶然、重なる事によって、事(身体の拒絶反応)の発覚がかなり遅れてしまいましたが、自分の身体の異常を察知するセンサーが精密だったんだと分かり、誇らしいです(笑) 

筋肉痛もスタチンの場合は独特でだいたい太腿に起こると言われていますが、僕の感覚では毎日負荷が掛かっている部位に起こる…というイメージです。筋肉は一度小さい断裂をしてから再生して太くなるそうですが、その再生がされないまま、どんどん劣化して行く…というイメージです。僕の場合、5kgの楽器を日々肩から下げてる為、肩や背中には毎日結構な負荷が掛かっているので、肩凝りや背痛として顕れたのではと。あくまで僕の感想ですが。
 
楽器奏者は日々、身体の微妙な変化と向き合いながら微調整しつつ、楽器にも向き合います。なので、どのミュージシャンもアスリート並にデリケートだと思います。なので、違和感を早い段階から楽器を通して気が付けたのだと思います。

自分の場合、歯医者の椅子に座ってるだけで気絶一歩手前まで激しい背中や肩の痛みを感じたり、ちょっと多めの飲酒で激しく嘔吐したり、副作用がきつい例はレアなケースだと思うので、全ての方に当て嵌まるとは思いませんが、スタチンを服用している方で体調が悪いと仰る方は是非参考にしてください。かかりつけ医に相談して、薬を変えて貰ったりやり方はまだ有るかと思います。



 

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