文化庁の補助金で、楽器、譜面ソフト、DAWソフト、動画編集ソフトなど、仕事で使うものでアップデイトが必要な物を大量に買い揃えたのだが、その中にこの「やよい青色申告21」も含まれている。
今回の確定申告は、去年かなりの給付金や補助金を貰った為、どうしても65万円の青色申告特別控除を受ける必要があり、「貸借対照表」を添付しなければならない。複式簿記などやった事の無い僕は、この日が来る事をずっと恐れていた。昔、元の奥さんがExcelでイライラしながら必死にやっていたのを思い出す。
さて、ソフトを開いて、まずデータ入力をしなければならないのだが、Excelに既に打ち込んである家計簿から、余分なモノ(食費等)を削除して行き、経費帳を制作しておくのが手っ取り早いとは思ったのだが、そのデータを弥生に移すのが滅茶苦茶難しいみたい。
そこで、せめて、このソフトと銀行口座をネットで連携させて、出入金データーを読み込むシステムを使おうとトライするも、何度やってもメインバンクのデータを流し込む事が出来ない。半日掛かって結局分からず、加入しておいたサポート・サービスにメール。しかし、これもシカトされ続けたので、堪らずサポートセンターに直接電話してみた。
この作業で毎回引っ掛かるのは、自動的に銀行のサイトに飛んで、利用規約を読まないと先に進めず、利用規約を閉じると先に進むウインドウまで閉じられる…というトラブル。サポートのオネェさん、丁寧な対応ではあったが、銀行のサイトのシステムまでは分からず、20分以上もやり取りしたが、分からず仕舞い。その間、電話代はこちら持ちなので、流石に「後で担当の者が掛け直します。」となった。その後、スペシャリスト的なオネェさんから電話が掛かって来るも、そのオネェさんでさえ手こずるトラブルだった。結局、ウインドウの一部のみ消す事が必要だったみたい。
折角連携が出来たものの、結局はメインバンクのサイトが提供するデータは直近2ヶ月ほどで、去年度12ヶ月のデータなど流し込めない事が発覚。頑張ってサポートしてくれたオネェさんと共に肩を落とす。
でも、その後、散歩で頭を冷やしてたら一つ閃いた。弥生は家計簿アプリとも連携が取れるというのに気付いたので、ずっとスマホで家計簿代わりに使っている「Moneytree」というアプリと連携出来ないか?…と考え、早速試してみた。目論見は大成功!このアプリは登録した銀行口座の全てのデータを見れるので、去年12ヶ月分のデータも見事に流し込めた。これで、だいぶ作業も減って効率化出来た!
さぁ、そこからが大変。「事業主借」って何⁇から始まって、スマホを辞書代わりに謎の言葉一つ一つを調べ上げ、日々弥生と格闘。「仕訳日記帳」って?「勘定科目」って?しかし、やってるうちに、「あれ?コレってゲームやってるみたいで一寸楽しいかも。」となって来た。
つい最近まで、スマホのゴルフゲームにハマっていて、毎日試合に臨んでいたのだが、のめり込み過ぎて、最後のパットで緊張して、ゲームなのに「イップス」になってしまい、「暇にかまけて、何やってんだオレは…」となり、アプリを削除した。
この、次々と大きな壁が立ちはだかり、遅々としてデータ入力が進まない感じ…これはゲームでラスボスと戦ってる感覚じゃないか…となって結局、この会計ソフトにハマってしまったのである。寝ても覚めても弥生の事ばかり。あそこをああすれば上手く行くかも…みたいな。そう言えば、DTMでDAWソフト操ってる時も同じ感覚。ついつい明け方まで作業し続けたり、食事摂るのも忘れたり。僕は典型的な引き篭もり体質で、ジャズという仕事が唯一、社会との接点を生んでくれているのだ。
その僕を最も悩ませたのが「家事按分」だ。まず言葉の意味が分からず調べると、僕の様に自宅兼事務所としてると、部屋の何%を仕事で使ってるか…というのを示さなくてはならない。それは、既に今迄も計上してきたのだが、このデータ処理が意味不明で、「家事割合」が「家事振替額」として反映され、その額が「事業主貸」として表れる…何がなんだか意味が分からないのだが、結局はその家事振替額が家賃12ヶ月分の合計から引かれて決算書には表れる…筈なのだが、その数値がこれまた合わず何時間も格闘した。また、その家事按分の割合も経費によって変わるので、勘定科目「地代家賃」に補助科目「駐車場」などを加える必要が有ったりと、兎に角、このゲームにはトラブルが次々と襲って来るのだ。
まぁ、こうしてデータを打ち込んでるうちに、去年の自分の行いを振り返る事も出来、そういう楽しみも有る。しかし、こんなにレコード買ったんだなぁ。恐ろしい額行ってるよw あ、私はミュージシャンなのでレコードやCDは「書籍資料費」として経費で落とせるのです。家に篭って、ヤフオクで次々とレコード買って、それを聴きまくる…って生活だったなぁ。まぁ、演奏に色濃く反映されているので、確実に経費なわけだけど。
ソフトを使うとデータ入力にミスが有ると、何かと指摘してくれるので、安心して作業を進められるし、自動計算で様々な資料にすぐに反映されるのも有り難い。
さて、e-Taxで送るぞ!とクリックしたら、弥生での申告にはカードリーダーが必要な様で(去年のe-Taxは無しでやった)、やっとこさ作り上げたデータを、また国税庁のホームページで打ち込み直す気力は無く、ネットでカードリーダーを1300円程で購入、明後日には届くので、それで再チャレンジしたいと思う。
締め切りの4月15日には間に合いそうだ。この後も暇だし、5月末に締め切りの経産省の一時金もダメ元でチャレンジしてみるかな、超面倒くさそうだけど。
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