笑わないで私の話を聞いてほしい
この光が何処からか生まれているのか分からずにその場所を求めて前後左右斜めまでキョロキョロしていたらその日着ていたルームウェアが不確かな光と同じだった
この次元では説明不可能な出来事が多々あって、人が生きているとされている“今”も本当は存在しない夢物語で、物欲も食欲も性欲もあらゆる“欲”も全て妄想と幻覚で成り立っていて、唯一の魂の欠片だけが空気や水分で保たれているんじゃないかと最近思い始めてきた
わたくしプリシラの居住では何処からか知らない光に似た物体が時折現れて、しかもゆらりゆらりと脈を打っているから目が離せず半分冷房のきいている部屋で氷水の入ったグラスを手に取るとグラスから水滴が垂れてヒヤッとびっくり。
この光が何処からか生まれているのか分からずにその場所を求めて前後左右斜めまでキョロキョロしていたらその日着ていたルームウェアが不確かな光と同じだった
いとをかし。