プリシラにだって四年に一回くらいの割合で「ショボクレ」モードになる事がある。
まさに・・・今がそれだ!!この「ショボクレ」って奴は結構厄介で・・・原因がない・・・だからいつ消えるか分らない・・・。
そして・・・原因がないのだから、他人にバレてはいけない・・・。
バレたら・・・恥ずかしい・・・だって原因がないのだから・・・。
「ショボクレ」ている時・・・出来るだけ人間とは会話がしたくない・・・仕事場でも出来るだけ人間を避けたいものだから、普段、決してやらない様な地味な作業をやっていたりする・・・。
今日のプリシラはいらなくなった書類をひたすらハサミで刻み捨てていた・・・。
「ガシャ~ン」
ガラス瓶の割れる音がした。誰かが道ど真ん中で香水ビンを割ったのだ・・・。割った主・・・そのまま逃走・・・。
香水ビンが割れた音でプリシラの頭に少しの光が蘇った・・・「ショボクレ」だったはずなんだが・・・
「社長、私くしホウキ部隊が出動して参ります」そう叫び、ホウキとチリトリという誰が見てもカッコの良くない道具を抱えて割れた香水ビンの始末に向かってしまった。
「社長、私くしホウキ部隊、ただ今任務を終えて参りました」な~んて言ったりして・・・
何だが、テンション上がってきたど。うほほ~い!
と、そこへ・・・いつもとテンションの違う輩がやって来た・・・。
皆さん・・・お待たせいたしました・・・そうです!!「業者の営業、妻子待ちT」の登場です。何だか、今日は様子が変だ!!
しきりににお腹をさすってる・・・
「どした??Tよ・・・腹んだか??」
さほど、心配はしていなかったが聞いてみた・・・
「プリさ~ん、変なんっすよ・・・腹が・・・へっこまそうとしてもヘっこまないんですよ・・・」
えっ??何??ヘっこまそうとしても・・・へっこまない???意味が良く理解出来なかったが聞いてみた・・・
「朝は出たか???」
「はい、朝は絶好調でプリプリでした」
その後も、腹がヘっこまない・・・調子が悪い・・・と嘆いている・・・。
すると突然・・・・妻子持ちTが唸りだした・・・そして・・・
「あれれれれ~~~~」と言ったかと思うとあるある探検隊の松本君の動きと顔になり・・・
「ぷりさ~ん、僕の風下に立たないで下さいね~~」
と元気良く言い・・・いつものテンションに戻っていった・・・
妻子持ちTよ・・・今日から君の事は「ヘッパ~」と呼ぶことにしよう・・・。
妻子持ちTの体調の悪さに比べたら・・・理由もなく「ショボクレ」てるプリシラなんて人間が小さいよな・・・。
今回だけは君の事を尊敬させて頂こう・・・
プリプリってナニガ??