プリシラ物語

☆☆☆

毛ガ二のブルース

2007-04-09 22:29:48 | Weblog
さぁ~くらぁ~ さぁ~くらぁ~

お~~い、さくらぁ~

           こんにちは!
プリシラです
プリシラ、花粉さえなければこんな良い季節に・・・
風邪をひいてしまった・・・
風邪・・・流行ってるべ??
みんな、風邪ひきさんだべ??

花粉がひどいもんだから・・・熱が出るまで気付かなかったんだ・・・
決して・・・バカだからじゃないんだ・・・。

花見も終わりに近づき・・・本格的な春がやってくる
ほぉ~ら、耳を澄ましてごらんなさい・・・
春の足音が聞こえるよ・・・

さて、最近のプリシラさんは・・・
沈着冷静・・・坦々と仕事をこなし・・・
笑える暴飲暴食も抑え・・・
日々・・・爛々と過している・・・

あぁ、なんて人間らしい生き方なの・・・
プリシラもやっと、人間らしい生き方が出来るわ・・・
ありがとう・・・プリシラを取り巻く全てのものよ・・・
ありがとう・・・

プリシラの背後からやってくる・・・
人物の存在にも気付かぬまま・・・
プリシラは鼻水を垂らさない様に必死で・・・
遠くに舞い散る桜の花びらを見つめていた・・・。

そのジジィは音も無くバイクに乗ってやってきた
その名も「スーパーカブ」。

そのジジィがプリシラの横に立った。
プリシラと目が合う・・・。
えっ??プリシラに話し掛けるのかい??
何だ??そのマスク・・・明らかに手作りの黒いマスク
な、何なんだ??老眼鏡の上に顔半分は隠れるデカイ水中眼鏡
それはヘルメット?何?変な物を被っているよ?何?その帽子??
そして・・・晴れているのに・・・黒いアマガッパ・・・。
どっから来たんだ???ジィさんよぅ・・・

ずっ~~と、プリシラの事を見てる・・・
プリシラは・・・プリシラは・・・痛い事、悲しい事、辛い事はどうにか乗り越えられる強さを身につけてきた・・・
しっかしねぇ~プリシラはねぇ~
カユイ事と笑いを堪える強さは・・・持ってないんだっちゅ~~~のぉ!!
ジィさん・・・貴方は面白すぎです。

ジィさんが、何か言おうとした時に噴出してしまったプリシラは
スクワットをしている社長の後ろに逃げ込んだ・・・
一人にされたジィさんは、打倒森光子でスクワットに励んでいる社長の方を向き
ポソリと言った・・・

         「大正製薬の毛生え薬を下さい」

えっ??毛生え薬???

         「取り扱い無いですよ」

ニッコリと微笑んで・・・社長が言った・・・。

ジジィはスーパーカブに乗って帰って行った・・・
スーパーカブのフロントの風除けがダンボ~ルの切れ端だった・・・
前が見えないよ・・・危ないよぅ・・・

ジジィが去った後・・・数分の間、プリシラは笑い死んでいた・・・。

それより・・・打倒森光子でスクワットを頑張っていた社長が・・・
途中で変なジジィに邪魔された、とその後不機嫌だった事は誰にも知られちゃいけないと切なく・・・思った・・・。
仕事中なのに・・・こんな仕事場って・・・
春なのに・・・春なのに・・・有りですか???



      ヤッキョクジャナイチュ~ノォ!!

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