いばせんせいのブログ

愛車光岡ビュートのこと、趣味のドライブや博物館めぐりのこと、ネクタイのこと、などを書いていきます。

秘宝・秘仏特別開帳の奈良大和路を日帰り観光 吉野山 金峯山寺蔵王堂

2010年11月23日 22時28分27秒 | 旅・ドライブ(奈良県)
平城遷都1300年祭の記念事業、秋の秘宝・秘仏特別開帳で、奈良県吉野郡吉野山の金峯山寺 金剛蔵王権現像の特別開帳を拝観してきました。

白鳳年間に役行者(えんのぎょうじゃ)が創建されたお寺です。

例年は年に数日間しか開帳されないのですが、今年は100日間も特別開帳されていました。

吉野山といえば、春の桜が有名で、桜のシーズンには、吉野山下千本駐車場も有料(春は1日千円。それ以外のシーズンオフは無料)になるし、道路も歩行者専用になるくらい。
でも今年は蔵王権現特別開帳のおかげで、秋も休日は参拝客で大賑わいだったそうです。

私が行った日も日曜日で、蔵王堂は大混雑でした。

(※このブログの写真は全てクリックをすると拡大表示できます。)
金峯山寺仁王門の写真
金峯山寺仁王門。国宝の建物です。また世界遺産にも登録されています。

金峯山寺蔵王堂の写真
金峯山寺蔵王堂。こちらも国宝で世界遺産の建物。この中に今回特別開帳の秘仏、金剛蔵王権現像が三体お祀りされています。

ご本尊は、高さ7メートルもある見上げるほどの大きさで、不動明王のようなポーズで、怒った形相をしておられ、また、彩色が藍色で独特なのです。(行った日は本堂の中も大混雑でした。)

蔵王堂は、檜皮葺の木造建築では世界一の大きさなんですって。

吉水神社の写真
重要文化財の吉水神社の書院。ここも世界遺産に登録されています。

ここは、昔は吉水院というお寺(僧坊)だったそうで、明治維新の神仏分離の際に神社と改めたそうなので、いわゆる“神社”という雰囲気ではありません。

この神社の境内にある書院は南北朝時代に、後醍醐天皇南朝の皇居だったそうです。

さらに時代をさかのぼると、源義経が、頼朝の追手を逃れて、静御前、弁慶とともにここに潜んでおられたそうです。

書院の中には「義経潜居の間」や「弁慶思案の間」「後醍醐天皇の玉座」もあり、またそれぞれの人物に関わる御物や書も展示されていて、とても興味深かったです。

吉水神社参道の紅葉の写真
吉水神社参道の紅葉。

如意輪寺の山門の写真
如意輪寺の山門。

吉水神社から「中千本」と呼ばれる桜の名所の中を通るハイキングコースを歩いていくと、後醍醐天皇ゆかりの如意輪寺があります。

如意輪寺御霊殿の写真
後醍醐天皇をお祀りする如意輪寺御霊殿。この写真の右手の山中に後醍醐天皇陵があります。

拝観をした日は、御霊殿で後醍醐天皇の木像が開帳されていました。

如意輪寺多宝塔の写真
如意輪寺多宝塔。

如意輪寺は、蔵王堂・吉水神社の向かいの山にあるので、中千本のハイキングコースは、谷を下って山を登るルートです。その途中、この多宝塔が良く見えていました。多宝塔の周りにも桜の木が植わっており、春はきれいでしょうね。

12月9日で、蔵王堂の特別開帳は終わっており、現在は通常拝観です。