
昨日は冬至、柚子湯は何十年来縁がありません。
さて、春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ、と来て、冬が出て来ない。
調べてみて、冬は早朝・・・・ふ~ん、そうでしたか。
早起きは苦手な性分、記憶にもそれが影響するのでしょうか。
それでも年々目覚めが早くなり、年寄りはたしかに朝が早い。
冬は早朝、雪が降るさま、霜が白く置くさまがとてもよい・・・・。
清女は幾つくらいだったのでしょうか。
枕草子には独特の美意識があるような気がします。
第一段、春は山と雲、夏は月、闇、蛍に雨、秋は夕日、烏、雁、風と虫の音。
和歌によく詠われた梅、桜、朝顔、紅葉などがまるで出て来ません。
そんなものありふれていて面白くも何ともないわ、という感性なのでしょうか。
近くて遠きは田舎の道・・・・。
小さい頃、親父に連れられて田舎の田んぼ道を歩いた時の実感でもあります。
山の麓の集落がそこに見えています。
なのに、歩いても歩いもたどり着かないし、辺りは昏くなってくるし。
泣きたくなった思い出、いや、ほんとに泣きだしたかもしれません。
清女があげる近くて遠きもの・・・・愛情の無い兄弟や親戚の間柄、鞍馬のつづら折りの道など。
遠い親戚より近くの他人・・・・の出どこは枕草子?
鞍馬のつづら折りの道、それが広まるうちに田舎の道に?
続く段では、遠くて近いもの、極楽、舟の道中、人の仲。
極楽は遠く、地獄がすぐそこ、わたしならそんな気がします。
人の世は短かいの、だから極楽はすぐそこよ、と清女は言いたいのかも。
遠くて近きは男女の仲。
これはたしかに、わたしの経験からも色々と思い当たるフシがあります。
いえね、自分のことじゃなくて他人様のことで・・・・。
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