前日に行けなかった年寄りの館へ。
ここへ来ると、帰りは駅ナカの本屋に、おいで、おいでと呼びかけられます。
つい誘われて、読みかけの本が何冊もあるのに、性懲りもなく本を物色。
今日より良い明日はない。
突然、そんな言葉が頭に浮かびました。
たしかポーランドの国の言葉だと思いましたが、記憶は定かではありません。
彼の国の過去と重ね合わせると、重たくやるせない言葉に聞こえます。
また、いま、貧困や病苦などの逆境にある人にとっても辛い言葉に違いありません。
今日より良い明日があると思わなければ・・・でも、そうは思えない辛い人生。
正月も、冥土の旅の一里塚と思えば、喜んでばかりもいられません。
といって悲観してばかりいてもしょうがなく、時は淡々と過ぎてゆくのがいちばんなのかも。
ことに大震災のあとは、平穏無事の有難さを強く感じるようになりました。
明日の保証は誰にもできない。
東京近辺でも大震災がいつ来てもおかしくないと言われています。
これからあるべき社会のかたちも見えて来ず、今日より良い明日は来ないかもしれない・・・・。
だから今日をひたすらに生きることしかないのかもしれません。
でも、明日に希望をつながずに生きていけるほど人は強くないのではないか。
親水公園の水の流れにコサギが餌を探していました。
人間の遠い遠い祖先も、たぶん生存本能だけで生きていたのでしょう。
それがいまは何とややこしい存在になってしまったことか・・・。