「国内最古の全身人骨」展示公開…沖縄県立埋蔵文化財センター
沖縄県立埋蔵文化財センターで展示公開されている「白保竿根田原洞穴遺跡1~4号人骨」を見に行きました。「フラッシュ撮影禁止」でしたが、フラッシュを使わない撮影は可能だと表示されており、ありがたいと思いました。このような企画展はほとんどが撮影禁止で、後で思い出す手がかりがなく、残念な思いをすることが多かったからです。
公開最終日だと言うことで、雨天にもかかわらず、多数の参観者がいました。「常設展示室」や「体験学習室」などもあり、祖父母や母親と一緒の小学生の姿も見られました。
「国内最古、2万7000年前の全身人骨も 石垣島に旧石器時代の墓域 沖縄タイムス+プラス」(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/98314)
沖縄県立埋蔵文化財センター(金城亀信所長)は19日、石垣島白保竿根田原洞穴遺跡から出土した旧石器時代の人骨群が、人為的に葬送されていたとして、「国内初確認の、旧石器時代の墓域(墓地)だった」と発表した。千点を超える人骨片から少なくとも19体を確認。世界最大級の旧石器時代の人類遺跡とみている。そのうち1体(4号人骨)は全身人骨では国内最古の約2万7千年前のもので、港川人骨(約2万2千年前)の記録を塗り替えた。金城所長は「日本の人類史に新たな1ページを刻むことができる重要な発見」と成果を強調した。
4号人骨はあおむけの姿勢で、膝は胸の前に、腕は両手が顔の近くに来るよう曲げられ、安置されていた。他の人骨を再分析したところ、骨の配置や葬送場所にも共通性を確認。生活の痕跡が周囲にないことから墓地のみに使用していたと認定した。
人骨群の骨は関節が離れたものや、ネズミなどのげっ歯類の歯形があることから、埋葬ではなく風葬の形を取っていたとみられる。
研究グループは骨の数や保存状態が良いことから、3次元の復元作業や当時の生活環境分析、他地域の人骨との比較などで、多方面の研究が進展すると期待している。
沖縄考古学会の當眞嗣一会長は「生と死の世界を当時から明確に分け、乳幼児と成人も区別し、葬ったようだ。世界の代表的な旧石器人骨となるだろう。遺跡は保存し、公開や活用を検討してほしい」と話した。
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007 白保1号人骨
008 白保2号人骨
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010 白保4号人骨
「沖縄県立埋蔵文化財センター」(http://www.pref.okinawa.jp/edu/maizo/madoguchi/soshiki/maizo/index.html)
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