沖縄気象台は、「2012年12月28日、ヒカンザクラの開花を観測した」と発表しました。那覇市末吉公園にある「ヒカンサクラ」の標本木で5~6輪の花を付けたのです。
…サクラは前年の夏に花のもととなる花芽( ツボミの前の茶色い段階 ) を形成し、そのまま生長することなく休眠に入ります。花芽はその後、秋から冬にかけて一定期間の寒さにさらされると休眠から覚め ( 休眠打破)、春先の気温の上昇とともに生長し開花します(理科年表オフィシャルサイト/環境部:サクラの開花日)。
12月31日、末吉公園を訪ねました。入り口近くの「ヒカンザクラの林」では、1本だけ、数輪の花を付けていました。
ヒカンザクラ1-標本木2012/12/31
階段を下りて行くと、安里川沿いの「花見橋」側にヒカンザクラの標本木があります。標識版には、「生物季節観測用の標本木、ヒカンザクラ、開花の平均値:1月18日、満開の平均値:2月4日、気象台では気候の違いなど総合的な気象状況の推移を知るために、植物および動物の状態が季節によって変化する現象について観測を行っています。沖縄気象台」と記されていました。
ヒカンザクラ2-標本木2012/12/31
ヒカンザクラ3-標本木2012/12/31
標本木の数輪の花を撮影後、公園内の桜の木を探し回り、玉城朝薫の記念碑の側に、咲いている木を見つけました。玉城朝薫は、琉球王府時代の踊奉行で、初めての組踊り『執心鐘入』、『二童敵討』を創作しました。他に『銘刈子』、『孝行の巻』、『女物狂』の五作品を残しますが、これらは『朝薫五番』と呼ばれています。
ヒカンザクラ3-玉城朝薫記念碑側2012/12/31
ヒカンザクラ4-玉城朝薫記念碑側2012/12/31
玉城朝薫記念碑2012/12/31
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