立冬(冬の始まり)を過ぎ、南国沖縄も、朝夕、少し肌寒さを覚えるようになりましたが、所用で立ち寄った沖縄市知花の「かりゆし公園」で、クワが実をつけているのを見てビックリ。……クワは、5~6月頃実をつける植物なのに、今頃実をつけるなんて……。
クワは、春に開花し、初夏に、雌花序が赤から黒色に熟し、一つの花序が1個の果実のようになります。クワの実です。クワの実は、そのまま果実として食べたり、ジャムにしたり、果実酒にしたりします。
日本では、あまり見かけないのですが、シリアでは、5月頃、大粒のクワの実が、プラスチックの容器に山盛りにされ、八百屋の店先で売られていました。さっぱりとした甘さが好きで、何度か買い求めましたが、手や唇が紫色に染まったり、白い服に色が付いたりして、困ったことがあります。スーパーで買ったクワの実のジャムは、常備食品の一つとして、重宝していました。
撮影時、公園には、保育園の子どもたちが散歩に来ていました。その一人が、近くに来て珍しそうに見ています。保育士が、「じゃましてはダメよ」と園児に声をかけ、「何を撮っているのですか」と尋ねてきました。「クワの実です」と応えると、「えっ!クワの実は6月頃じゃないですか……くるい狂い咲きですか」と。
季節外れに花が咲くことを「狂い咲き」または「返り咲き」といいます。時々、季節はずれの花が咲いてニュースになることがあります。「狂い咲きの原因」は……花が咲き終わると、葉から「休眠ホルモン」を出し、花芽を硬くして、次の開花時期まで咲かないようにします。しかし、虫の食害や台風などで葉を失うと、休眠ホルモンの供給が止まり、休眠できずに、気温が良くなった頃に花が開いてしまうのです。(「サクラの狂い咲きの原因」 http://www2.plala.or.jp/aki_ogawa/trivia/untimelyfl.html 参照 )
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