耳の不自由な人は、口話、筆談、手話、指文字を用いて、コミュニケーションを行います。音が聞こえないので、相手の口元を見て、発する言葉を読みとるのですが、正確に読みとるのは困難です。「たばこ」「たまご」、「さんま」「かんま」のように、同じ口形の語同士は、間違えることがあります。
指文字(日本)
「指文字」は、五十音「ア・イ・ウ・エ・オ……」のように、指を使って、音を表したものです。「ア」の音や「イ」の音自体には、意味はありません。指文字で「イ・エ」と表した場合、「イ・エ」という音を表しているだけです。
指文字(シリア)
手話「家族」
両手で家の屋根の形を作ると、「家」を表す手話になります。「家族」は左手で屋根を表し、右手を小指と親指を立てた状態で「人々」と表現して表します。家にいる人々…家族。(画像出典:新手話ハンドブック、全日本ろうあ連盟)
「手話」は、姿・形や身振り動作を抽象化したものです。姿・形や身振り動作は、国や地域を問わず、ほぼ共通です。しかし、抽象化する段階で、その国や地域の手話の約束事や文化的影響を受けるので、手話は、国や地域により、異なったものになります。国際的なスポーツ大会等では、健常者同士よりも、聴覚障がい者同士の方が、外国人とのコミュニケーションが取りやすいようです。
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