0系行っちゃいましたねぇ。
今夜名鉄7000形の7033Fも廃車回送したそうです。
まぁ、思うことはいろいろありますけどね、今の日本があるのは良い意味でも悪い意味でも0系のおかげですね。
高速かつ大量輸送時代になったのも新幹線があってこそです。
ただ、新幹線のせいで(ちょっと語弊があるか?)時間に追われる生活しかできなくなってしまった日本人、新幹線が日本にもたらした唯一の汚点だと思います。
てことでみなさん、もうちょっとゆとりを持って生活しましょうね。
さてさて、0系よりも100系の方が何かと馴染みのあるみやっちなのでね、たいした思い出話もできませんよ。
なのでね、一番好きな0系のエピソードを書きますね。
昭和50年10月、エリザベス女王が名古屋→東京間でひかり100号にご乗車された時の話です。
エリザベス女王は新幹線の時間の正確さにかなりの期待を持っていたようで、雑談でも「新幹線は時計より正確」と言われたそうです。国鉄にしてみりゃ特大のプレッシャーですね。
当日ひかり100号は雨の影響で名古屋駅に2分延着、さらに女王の荷物積込みに時間がかかり結局9分(5分ぐらいだったかな?ちょっと記憶が曖昧です)の遅れを持って発車したそうです。
当然のことながら浮島付近では女王に富士山を見せるために徐行運転をしたので、さらに遅れが増えました。
当時のATCは210km/hが頭打ちなので、209km/hまでしか出すことができませんでした。
なので、運転士はどうしたか?当然209km/h均衡です。
簡単に書きましたけどね、この職人技の難しさ分かります?流石に俺には無理だ。
速度の均衡って運転技術の中で一番むずいと思うんですよ。
まあね、国鉄の威信がかかってますからね、そりゃ頑張りますよね。
そんな限界ギリギリで走り続け、品川を過ぎ新橋を通過、その時運転士から奇跡の声が聞こえました、「新橋停通!」、そして無事東京駅に定着したそうです。
今時の運転士にはできんわな、多分。まぁ、今は頭打ちが信号+5km/hだから職人技なんて必要ないか。アナログかデジタルかの違いですな。
世界に誇る新幹線の世界に誇れるエピソードじゃないですかね?
日本ならではのエピソードだと思います。
'08,11/26 山陽新幹線新神戸(PENTAX K200D)