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色即ゼネレーション

2009-08-29 11:42:19 | 活弁見聞録
ズレ:「みうらじゅん先生の自伝的映画で当時の時代の空気が端的に描かれてるから、その頃の記憶と照らし合わせると格別喜劇的な趣向のないシーンでもそこはかとない面白みが浮かび上がってきて全編に亘ってクスクスと含み笑いが絶えない甘酸っぱい青春ロードムービーだわな。
 主役を演じてる方についちゃ以前高校生バンドコンテスト番組でお見かけした時にとても素人とは思えない堂々たるパフォーマンスに圧倒された覚えがあって、素か演技かは知らねども日常シーンの初々しい芝居がクライマックスの歌唱シーンとなると水を得た魚のように活き活きとする辺りはナイーブな少年が一夏の経験を経て音楽を通じた自己表現に目覚めていくという過程に説得力をもたせる恰好の配役になってるんじゃねぇか。
 講堂の聖像に向かって”ほーぉねん”コールで盛り上がるのはいかにも仏教系学校ならではのギャグのようでもあるけれど、一般の学校でもそれくらい肩肘張らない軽いノリで宗教を教育に取り入れてけば或いはみうら先生のように情操豊かな才人が多く巣立ってくのかもしれねぇぜ」
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