つれズレ愚抄

つれ：「１４年ぶりのもんじゅ運転再開に関係者はさぞ感無量だろうねぇ」

ズレ：「無事臨界に達したとはいえ、細かいトラブルには常時目を光らせてなきゃならないしで気が休まる暇はないだろうよ」

つれ：「既に９千億円も投じてるとか実用化は４０年後とかその後の採算性とか、安全面以外にも厳しい見方が山積みだからねぇ」

ズレ：「資源小国が安定したエネルギーを確保するうえで高速増殖炉は避けては通れない危ない橋てなもんで、有象無象は陰ながら関係各位のご尽力に声援をお送りするばかりよ」

つれ：「なまじ使った以上の燃料が生み出されるってな触れ込みも、錬金術的な怪しさを醸し出してるのかもよ」

ズレ：「既存の燃料にしたってアメリカ沖の石油掘削井の破損で日量８０万キロリットルを海中に垂れ流し続けてるてな壊滅的な環境汚染が生じるんだし、どのみちリスク抜きにはエネルギーに依存する便利な暮らしは手に入らないってこった」

つれ：「永遠に塩を挽き続ける石臼が沈んでるから海はしょっぱいってな古いお伽話があったけど、当世は海には油・陸には放射能が溢れ続ける覚悟が必要かねぇ・・」