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ロビン・フッド

2010-12-27 00:11:41 | 活弁見聞録
つれ:「伝説のヒーローとして色々な取り上げられ方をされてる中で、“グラディエーター”や“エリザベス”で大いに存在感を示したいわば時代劇俳優の大御所を配してるだけに、この作品はさしずめロビン・フッド誕生正史ともいうべき骨太の歴史ドラマに仕上がってるねぇ。
 本邦で言うなら石川五右衛門のような役どころながらロビン・フッドの方は諸般の出来事から庶民の義賊願望が産み出した人物像で実在は確認されてないってことだから、主人公自体のエピソードはフィクションとしても周辺の出来事は史実を敷衍してて中世英国史のいい勉強になったよ。
 石川五右衛門の伝説も多分に後付けで真偽の程は定かでないのに思いを至すと、権力者の悪政に力で抗し得ない大衆は想像上の産物に仮託して憂さを晴らす以外に手がないのは洋の東西を問わないようで、となると近頃とみに悪政の目立つ当世本邦にもそろそろ鼠小僧次郎吉以来の伝説の義賊が誕生するかもしれないねぇ」
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