つれ:「季節替わりが天寿の節目てぇことか、著名な方の訃報が相次いでるねぇ」
ズレ:「喜寿前後と言やぁちょうど日本の歴史の転換点に立ち会った方々だけに、ことさらその軌跡の印象も強いわな」
つれ:「団鬼六先生は言わずと知れた官能小説の第一人者だし、長門裕之さんは役者としてのみならず老々介護でも一躍名を馳せたしねぇ」
ズレ:「ご本人の才覚があらばこそなれど、時代の波に乗った寵児でもあったってこった」
つれ:「3.11以来、時代が変化するかのように当たり前だったことが当たり前でなくなった世の中からまた新たな寵児が誕生するのかねぇ」
ズレ:「広範な津波被害に核汚染となりゃ安全神話が覆る第二の敗戦のようなもんなんだから、自ずから新しい価値観を持った次の時代の担い手が押し寄せてくるんだろうよ」
つれ:「その割には被災処理の戦犯とも目されるトップが居座ってるってのはどうしたもんだか・・」