つれ:「3月公開の予定を大震災の影響で見送ったのもごもっともと納得がいくほど全編通じてひたすら破壊と犠牲が繰り広げられるガチガチの戦争映画で、ストーリーもベトナム以前の勧善懲悪的戦争映画華やかなりし頃の教科書どおりだから、その頃の作品に馴染んだ方なら戦友に邂逅したような懐かしさを感じるかもよ。
戦場の緊張感がよりリアルに伝わるように作られてるのは今風ながら、これで相手も人間だと近年の常道としてつい斜な気を回したくなるところを、エイリアン側の事情は一顧だにせず済むように仕立ててひたすらヒロイックな愛国心に肩入れできるようになってるのもお約束だよねぇ。
そもそもの制作意図からして対テロ戦争に倦んできた米国民の戦意を鼓舞して国威を発揚しようてぇ戦争映画の王道を歩んでるのかもしれないけど、図らずも震災から半年を経過して関心の低下が取り沙汰されるこの時期に公開されたのは本邦の災害ボランティアを鼓舞する効果もあるんじゃないかぃ」
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