つれ:「ドクトル・マンボウとして一時代を築いた北杜夫先生も80の坂にしてご逝去されたんだねぇ」
ズレ:「作品もさることながら、躁鬱病を明るいイメージに変えたってところが改めて評価されてるようだわな」
つれ:「一連の洒脱な作品に触れて気鬱を晴らしたご同輩も多いだろうからねぇ」
ズレ:「ご自身の躁鬱症を作品に昇華させる非凡な才が凡人の代償行為になってたような案配でぃ」
つれ:「そういう面が強調されるのは、職場のメンタルヘルス対策を義務化しようてぇくらい心を病む方が増えてる所以かねぇ」
ズレ:「鬱陶しい規則やマニュアルで縛ろうとすりゃそれがまた気鬱のタネにもなりかねないし、もそっとドクトル・マンボウ流の軽妙な処方を考えた方がいいんじゃねぇか」
つれ:「労働環境を軽妙化するのが何よりの特効薬だってのかぃ・・」