びわ湖の環境について学ぶ滋賀県の学習船「うみのこ」に乗った子どもたちが26日、60万人を超え、大津港で記念の式典が行われた。
↑写真:NHK大津より
滋賀県の学習船「うみのこ」は、滋賀県内の小学5年生が1泊2日でびわ湖をめぐりながら、環境や文化について学ぶもので、昭和58年に就航してからおよそ40年になる。
8月26日は、栗東市の2つの小学校の児童あわせて145人が船に乗り、これまでに乗船した子どもの数が60万人を超えたことから、大津港で記念の式典が行われた。
式典では、滋賀県教育委員会の福永忠克教育長が「滋賀県の人口が140万人とすると滋賀県民の5人に2人が乗船したことになる。『うみのこ』の学びからふるさとを大切にし、びわ湖の環境を守る取り組みにつなげてほしい」と述べて、60万人の乗船達成を祝った。
これに対して、児童を代表して金勝小学校の下川陽依さんが「こんなに大きな船に乗るのは人生で初めてです。60万人の1人になることができてとてもうれしいです」と述べた。
「うみのこ」は、新型コロナの影響で、おととしから3年連続で日帰りでの運航となっていて、子どもたちは関係者に見送られながら出港した。
男子児童は「お父さんも乗ったと話していたので、自分の代まで受け継がれてよかったです。びわ湖のプランクトンを観察できるのが楽しみです」と話していた。
<NHK大津より>