「白ネギ」を「日野菜」に続く日野町の特産品にしようと、今年4月に7軒の農家で設立された「わたむきねぎ生産部会」が11月19日、滋賀県日野町内池の畑で町産白ネギの「わたむきねぎ」を初めて収穫した。作付面積は約80アールで、生産量は約16トンを見込む。
地元で新規就農した油浦(ゆうら)寛弥さんとJAグリーン近江、日野町が協力して2023年から白ネギの生産農家を募集し、油浦さんが部会長になって始まった。今年5~6月に苗を植え、夏場の猛暑の影響で生育が遅れたものの、12月から出荷できる予定。
JAと日野町は7~8月、町産白ネギの名称を募集。白ネギの色味から、町を象徴する綿向山(わたむきやま)の青々とした色と雪山としての白色の姿を連想し、日野町内の奥村薫さんが応募した名前の「わたむきネギ」に決定した。
収穫では、油浦さんや奥村さん、JA、日野町関係者らが畑に集まり、白ネギの付近をスコップで掘って土を軟らかくしてから引き抜いていった。油浦さんは「太さや甘みがあるので、これからの季節には鍋にするとおいしい」と勧めている。
<記事・写真: 中日新聞・NHK大津より>