「三つ角地蔵尊」は昔から東近江市東中野地区で、現在ではドラッグユタカの裏道辺りの三つ角所にお堂がある。
小さい頃、「三つ角地蔵尊」ではお盆に盛大な地蔵盆が行われ、確か3日間くらい毎夜、地蔵堂では長老の御詠歌により輪になり108回数珠回をした後、各家庭から進ぜられた沢山の菓子を分けて貰うのが楽しみだった。子供たちは大きな袋を持参し、その中に入れてもらうのが嬉しかった。
また、地蔵盆前には毎年提灯の絵を描き張り替えるのが小学校中学年の子供たちの仕事だった。毎夜、子供たちが描いたろうそくで点灯した提灯は各家の塀などに掲げ大変絵綺麗だった。正に、子供たちのための地蔵盆だった。
昔はこのような楽しい地蔵盆だったが現在は昔のような輝きはないのだろう。
よくよく考えてみると「三つ角地蔵尊」は立派なお堂になっている。昔は小さな地蔵堂だった。よって地蔵盆の期間中、雨除けの天井付きの臨時の館を大人が建ててくれた。いつ頃今のお堂が建立されたのか不明だが今は立派な地蔵堂になっている。