織田信長が築き、滋賀県が復元を目指している「安土城」で、初めてとなる天主北側の発掘調査が、10月11日から始まった。


安土城は、織田信長が天下統一の拠点としてびわ湖のほとりに築いたが、本能寺の変のあと焼失し、全体像のわからない「幻の城」ともいわれている。
10月11日は天主の北側で、5人の作業員が両刃鎌と呼ばれる道具を使って、石垣の上に積もった土を慎重に削り取っていた。
今回、調査が行われる場所は、天主が焼失した際に崩れ落ちたとされる方向にあたり、ここで滋賀県が発掘を行うのは初めてだという。
今回、調査が行われる場所は、天主が焼失した際に崩れ落ちたとされる方向にあたり、ここで滋賀県が発掘を行うのは初めてだという。
滋賀県は、築城450年にあたる3年後の2026年を目標に、AR=拡張現実などの技術を用いた、城や城下町の姿などの復元を目指していて、調査で判明したことも盛り込みたい考えである。
滋賀県が安土城の発掘調査を行うのは17年ぶりで、今回は、来年(2024年)1月下旬までの期間に、300㎡余りの範囲で発掘を行う予定。
滋賀県が安土城の発掘調査を行うのは17年ぶりで、今回は、来年(2024年)1月下旬までの期間に、300㎡余りの範囲で発掘を行う予定。
滋賀県文化財保護課の松下浩課長補佐は「これまでわかっていなかった天主北側の石垣の構造の解明や、木材などの天主にかかわる遺物の発見を期待したい」と話していた。
<NHK大津より>