100円乗り放題や地域イベントでにぎわいを生み出す近江鉄道の「ガチャフェス」が10月14日(土)開催され、沿線各地は大勢の利用客でにぎわった。昨年に続いて2回目。
昨年は無料乗り放題で注目が集まり、一部区間で乗車率が170%を超えたり、大変な混雑で乗客の積み残しや乗車待ちの長い列が発生した。
今年はこの教訓を生かし、ダイヤを20本増発し、大人は無料から100円に見直した。また、イベントの参加団体が3倍以上増え、49カ所で開催され、人の流れが分散した。
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↑写真:滋賀報知新聞より
正午過ぎの八日市駅のホームでは、オレンジ色のリストバンド型の乗り放題チケットをつけた大勢の親子や年配の夫婦、カップルらの姿がみられた。
整理にあたった社員は、「今年は昨年と比べて混雑を解消でき、鉄道や地域の魅力をじっくり味わってもらえたのでは」と話していた。
八日市駅前の町屋を改修して地域活性化を図る拠点「SATSUKI―RO」では、手づくり雑貨や飲食を販売するマルシェが開催された。彦根駅から母親と訪れた安田光理さん、亘成さん(彦根市)は、「電車やワークショップが楽しい」と目を輝かせた。
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↑写真:滋賀報知新聞より
国内最古級の電気機関車ED314を保存・展示する旧近江酒造では、試乗や飲食バザー、八日市幼稚園児のぬり絵展があった。娘夫婦や孫と来場した槙田文男さん(東近江市)は、「幼稚園、小学校低学年の頃に運行していたのが懐かしい」と見入っていた。
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↑写真:滋賀報知新聞より
日野駅前では「日野菜収穫祭むすび。」を開催。「鉄道でまちむすび、おにぎりで人むすび」をテーマに、日野菜おにぎり(野洲のおっさんおにぎり食堂監修)を大人100円で販売、先着200人の子ども(小学生以下)に配布した。地元飲食店や協力企業、日野高校も出店し、多くの人でにぎわった。
西塚和彦実行委員長は「日野菜という地元特産品PRにもなり、鉄道だけではなくまち全体で盛りあがっていけたら」と話していた。
<滋賀報知新聞より>