”スローライフ滋賀” 

搬送安全に 新救急車をとクラウドファンディング(東近江総合医療センター)

 国立病院機構・東近江総合医療センター(東近江市)が、古くなった救急車を買い替えるための資金を募るクラウドファンディング(CF)を12月13日から始めた。
 目標金額は2000万円。経営難のため更新する資金を捻出するのは難しく、CFで広く協力を求めることにした。同センターは「患者さんと、安心できる地域医療のために力を貸してほしい」と呼びかけている。

↑写真:読売新聞より

 東近江総合医療センター(病床数320床)は、東近江市、近江八幡市、日野町、竜王町をカバーする「東近江医療圏」の中核病院の一つ。
2次救急告示病院として外科、産婦人科、小児科などの急性期患者の救急搬送を年間約1500件受け入れるほか、滋賀県地域がん診療連携支援病院などの機能も担う。コロナ禍では感染者向けの病床を最大で24床確保している。

 東近江総合医療センター所有の救急車(2009年式)は2018年12月、東近江行政組合から譲り受けた。より高度な医療が必要になった患者や、回復期の患者を他の病院に搬送する際に使っている。
 18万km走った状態で譲り受け、8日時点の走行距離は19万7211km。走行中にエンジン出力が低下して異常な振動や音が出ることがあり、車両の点検時にエンストを起こしたことも。ほかに不具合はないが、業者からは「エンジンは修理できない」と言われている。

 導入から4年間で約120件の搬送を行った。この車両が故障すれば、転院搬送を行政の救急車に頼ることになり、地域の救急搬送システムに負担をかけかねない。
しかし、東近江総合医療センターは不採算の診療部門を複数抱え、コロナ禍による受診控えで収入も減っている。CT(コンピューター断層撮影装置)など不可欠な医療機器の買い替えにも苦慮する状況で、救急車の更新費用を確保する目途はたたない。患者搬送の安全を確保するため、CFに挑戦することにした。

 期間は来年2月10日までで、目標の2000万円を達成できた場合、早ければ来年秋頃に新車両を導入したいという。

 寄付は専用サイト「レディーフォー」(https://readyfor.jp/projects/hgmc2022)で、1口3000円から。金額によって寄付者に礼状や報告書を送り、希望者はホームページや救急車内の銘板に名前を掲載する。

 東近江総合医療センターの小西宏一企画課長は「廃車予定のものを譲り受け、ぎりぎりのところで持ちこたえているが、いつ限界が来てもおかしくない。CFで新たな車両を導入し、地域医療に希望の明かりをともしたい」としている。

問い合わせ: 国立病院機構・東近江総合医療センター企画課(0748ー22ー3030)

<読売新聞より>
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「東近江ライフ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事