東近江市の新成人を祝う「20畳敷大凧」(縦5m、横4・8m)の製作が11月4日から、東近江大凧会館でスタートした。
↑写真:滋賀報知新聞より
この日、はじまりの儀式である、和紙と和紙をのりで継ぎ合わせる「のりつけ式」が行われ、東近江市教委や世界凧博物館東近江大凧会館、年末年始にロビー展示するびわ湖大津プリンスホテルの関係者の見守る中、新成人でつくる成人式実行委員会(16人)と大凧保存会の会員らが、大凧飛揚の成功を誓った。
東近江の大凧の歴史は、八日市で江戸時代から祝いのたびに揚げられるようになったのがはじまり。新成人を祝う大凧飛揚は1978年(昭和53年)からで、今回で47回目。
式では、大凧保存会の山田敏一会長が「東近江の大空に揚げる夢が達成できるよう一緒にがんばりましょう」と励ました。
↑写真:滋賀報知新聞より
続いて東近江大凧の特徴である、絵と文字の組み合わせで意味をもたせる「判じもん」の絵柄が披露された。
その年の干支を絵柄に取り込んでおり、来年の干支「辰」にちなみ、上部に星をつかむ辰を2頭、下部に「夢」の文字が描かれ、「夢達(辰)成(星)」と読む。
このあと、新成人のメンバーは、ペアとなって順に、和紙にのりをつけて継ぎ合わせる儀式に臨んだ。
実行委員長の山本大翔(ひろと)さん(東近江市百済寺本町)は、「大凧完成が夢達成の第一歩。仲間や大凧保存会の方と力を合わせてがんばります」と語った。
12月1日には完成し、飛揚は成人式典開催日の来年1月7日、聖徳中学校グラウンドで予定している。
<滋賀報知新聞より>