”スローライフ滋賀” 

【国際線フライトと海外の旅の物語】 (第19回) 陸路800km、トヨタマークIIでマラウイへ

 ザンビア滞在期間の1978年、陸路片道約800km、トヨタマークIIでマラウイの元の首都ブランタイア(Blantyre)に行ったことがある。
ザンビアからマラウイまで飛行機なら1時間半程度の距離だが車では丸1日はかかる。

 この時は、1977年動かない中古でエンジン故障のトヨタマークIIを先輩から安価で譲り受け、1年以上掛けて修理完了直後、試乗を兼ね友人との二人旅であった。勿論、ザンビア国境超えの陸路の旅も初めてだった。
 故障していたエンジンのボーリング、カムシャフトのジャーナル取り換え、エギゾーストパイプの全取り換えなど大変で、ギヤボックスは完全に降ろさなかったが大整備はやった。
         
 一番の苦労は交換部品の調達で現地にはなく、一部日本から取り寄せた。大きな部品は船便でタンザニアのダルエスサラーム港、タンザン鉄道でザンビアまで数カ月以上掛って届く訳で、2度の税関クリアの問題もあって無事届くか定かでない時代だった。
 車の修理の素人であった私だったがプロの整備士の友人の助けを借り二人で1年掛けて修理したのだった。現地では車検や定期点検の仕組みはなく、車は故障するまで走切るのである。主要幹線道路以外舗装されてなく、赤土のダートロードで、それもガタガタの道が大半だった。雨期明けには道路に大きな穴が開き気を付けないと大きな事故をなる道路事情が一般的である。そんな道路事情なのにアクセル全開のスピードで走行するのである。事故れば大事故である。

 マラウイまでの道路は基本的に舗装だが大きな道も未舗装が続く。道路は直線で夜間走行すると周囲が見えず進んでいるのかどうか錯覚を感じるくらいだった。ガソリンスタンドはどこにあるか分かっておらず200km程度くらいにはあるはず。。心配だから20Lの予備タンクを持って行く。
 ザンビア国内だったがマラウイへ走行中の夜間、突然出て来たガゼールを避けきれず飛ばせてしまったことがあった。小型のガゼールには気の毒なことをしたが急ブレーキは逆に危険だった。(合掌)幸い車は無傷だった。

 ザンビアもマラウイも元イギリスの植民地で日本と同じ右ハンドルと左側通行なので違和感はない。マラウイまでかなり長距離だったが修理直後の車も異状なく快調であった。
 マラウイは初めてだったがその時のことを不思議と覚えていない。湖があったこと、各地にいたボランティア隊員に会ったことくらい。。。多分、風景がザンビアなどと同じサバンナであったことなのかもしれない。ただ、このとき、首都移転の最中だったことは覚えている。
 往復5日の短いマラウイへのロングドライブ旅行であった。

 只、今では昔話になるがマラウイへのロングドライブ旅行期間中に、ザンビアで灯火管制、夜間外出令が発令され、派遣されていたボランティアの安全員数確認があったらしく我々二人がいないと心配を掛けたらしい。友人からそのことが分かり事なきを得たこともあった。
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