琵琶湖岸にある近江八幡市白王町の「伊崎寺」で8月1日(火)、修行僧が湖上に突き出たさおの先から7m下の湖面に飛び込む年中行事「伊崎のさお飛び」があった。
↑写真:中日新聞より
「伊崎寺」は比叡山延暦寺の修験道場として知られる。
平安前期、修行僧が人々の願いをかなえるため自らを犠牲にする「捨身(しゃしん)の行」として湖に飛び込んだのが始まりとされる。
法要の後、参拝客が見守る中、白い浄衣を着た県内や東京、愛知など7都県の29~50歳の修行僧12人が、岩壁から湖上へ突き出た長さ14mほどのさおの上をゆっくりと歩き、両手を合わせて穏やかな波が寄せる湖面へ飛び込んだ。
法要の後、参拝客が見守る中、白い浄衣を着た県内や東京、愛知など7都県の29~50歳の修行僧12人が、岩壁から湖上へ突き出た長さ14mほどのさおの上をゆっくりと歩き、両手を合わせて穏やかな波が寄せる湖面へ飛び込んだ。
伊崎寺で10年の修行経験がある、竜城院(大津市)の秦行亘(ぎょうせん)住職は「戦争で苦しむ人、自然災害の被災者、新型コロナ禍で苦しむ人もいる。それらの人たちの救いにつながれば」と話し、自身初めてのさお飛びに臨んだ。
行事継承の意味で、一般にもさお飛びの機会を提供していた時期があったが、2005年、遊泳客が無断で飛び込み死亡する事故が発生。2007年からは起源とされる8月1日に百日回峰行を終えた行者が飛び込む本来の形に戻した。
伊崎寺
近江八幡市白王町1391
<中日新聞より>