米原市世継の観光農園「七夕いちご園」が栽培したイチゴが、全国のイチゴを食味審査で品評する「第1回全国いちご選手権」で全国2位の金賞に輝いた。農産物の価値の向上を目指して日本野菜ソムリエ協会が2月2日に初めて催し、全国から63品の応募があった。
七夕いちご園は2021年2月にオープンし、冬場に寒さが強く、曇りやすい気候の県北部でおいしく実る品種を模索している。
個数が取れない代わりに、寒さを生かした甘いイチゴ作りに取り組み、現在は8品種を栽培している。
園を経営する北村卓造さんは「自分はおいしいと思うし、周りにもうまいって言ってもらえる。実際はどれくらいおいしいのか知りたい」と応募。
甘さと酸味のバランスが良く、柔らかさも絶妙な品種「あまクイーン」で挑戦した。
↑写真:中日新聞より
選手権では、野菜ソムリエと店などに商品を仕入れるバイヤーの計30人が評価員を務め、商品名、産地、生産者を伏せて食味だけで評価した合計点数で賞が決められた。
最高金賞:あまりんヒロファーム(埼玉県)
金賞:甘クイーン七夕いちご園(滋賀県)
金賞:とちあいか美土里農園(栃木県)
金賞:甘クイーン七夕いちご園(滋賀県)
金賞:とちあいか美土里農園(栃木県)
金賞の授賞に、北村さんは「おいしいとお墨付きをもらえて、ブランド化にもつながる。『滋賀のイチゴはうまい』と伝えるために、来年も挑戦したい」と語った。
七夕いちご園は、情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業でイチゴを栽培。生産の労力を販売に回すなどしており、「イチゴ業界に風穴を開けたい」と販路拡大も視野に入れる。園では、土日と祝日に直売をしており、予約制でイチゴ狩りもできる。
七夕いちご園
米原市世継1476
<中日新聞より>