東近江市の中学生19人が議員となって、東近江市執行部に市政について質問する「中学生議会」が11月10日(日)開かれた。
議会ではまちづくりや公共交通の利用増などについて、若者の感覚で鋭い質問や斬新な提案が飛び出していた。
この中で「学生の近江鉄道の利用拡大」の質問では、高齢者対象の1回100円で乗車できる会員証「シルバーパス」にならった「中高生版のパス導入」や、東近江市が市内中高生の通学支援で行っている近江鉄道定期補助の拡充などを提案し、「料金が高く近江八幡駅まで送迎する家族の負担が軽減し、人が動くことで地域の活性化にもつながる」と有効性を説いた。
これに対し東近江市側は、「学生パス」について「若い世代の利用が増え、沿線市町への愛着が深まると思われ、利用増加策として参考にしたい」、「補助金拡充」に対しては、「今後の状況や動きを注目しながら、より良い制度になるよう考えていきたい」とした。
また、「若者が集まる八日市駅周辺の中心市街地」の質問では、最後の映画館が1996年に姿を消した八日市駅前に新たな映画館の整備、商店街にeスポーツ施設や学生が気軽に楽しめる飲食店の開業などの提案があった。
これに対して東近江市側は、映画館について「(現在の活性化対策により)駅周辺が大型店舗のような機能を果たせば夢ではない」と述べ、引き続きにぎわい創出の取り組みを進めたいとした。
eスポーツ施設や気軽に楽しめる飲食店の開業に関しては、空き店舗活用や新規開業支援の取り組みを引き続き進めたいとした。
小椋正清市長は総評で、「真剣に考え、思いを伝えてくれて、レベルの高さを感じた。今後もしっかり勉強して欲しい」と、期待した。
ブログ筆者コメント: 旧八日市市時代には八日市市には4つもの映画館があった。近江鉄道八日市駅周辺には昭映と協映の映画館があった、この2つの映画が亡くなった跡地は元平和堂八日市店になり、その後、現在のルートインや高層マンションいなっている。もう2つの映画館は八日市の金屋の野々宮神社の裏通りであり、主に東映を上映する大正座と日活映画を上映する映画館があったがその場所は今は住宅になっている。今日では4つの映画館の面影は全くない。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>