東近江市の新成人を祝う来年の「20畳敷大凧」の「判じ文」は、「翔(と)べ!未来へ」に決まった。11月9日(土)、大凧づくりを始める儀式である「のりつけ式」で、新成人らによる製作をサポートする大凧保存会が発表した。
絵と文字の組み合わせで意味をもたせる「判じ文」は、その年の干支を絵柄に取り込んでおり、来年の干支「巳(み)」にちなみ、上部に蛇を2匹描き、下部に「翔」の文字、背景には瑞雲とともに描かれた稲妻模様があしらわれており、「翔べ!未来(巳雷)へ」という意味になる。新成人に、無限の可能性のある未来に向かって羽ばたいて欲しいというメッセージが込められている。
新成人を祝う大凧飛揚は1978年(昭和53年)にスタートし、今回で48回目。のりつけ式では、新成人でつくる成人式実行委員会(11人)と大凧保存会、東近江市教委などの関係者が参加し、成功を祈った。
式では、大凧保存会の山田敏一会長が「1カ月間みなさんと一緒にがんばって立派な大凧をつくっていきましょう」とあいさつしたのち、判じ文の発表があった。このあと、実行委員会のメンバーは、ペア一組となって、和紙にのりをつけてつなぎ合わせる儀式を行った。
実行委員長で消防士の岡田真貴さん(東近江市五個荘山本町)は、「東近江市成人式の伝統に関われて嬉しい。みんなで協力して最高の成人式にしたい」と意気込んだ。
大凧は12月5日(木)に完成し、びわ湖大津プリンスホテルで展示された後、来年1月12日(日)の成人式の後、14:00から聖徳中学校グラウンドで飛揚される。
<記事・写真: 滋賀報知新聞より>