「三方(さんぽう)よし」で知られる近江商人の屋敷に伝わる「家訓を集めた展示会」が東近江市で開かれている。
催し物: 近江商人の家訓を集めた展示会
開催: 7月15日まで
場所: 近江商人博物館
東近江市五個荘竜田町583(0748-48-7101)
開館時間: 09:00~17:00、月曜日は休館(7月15日の月・祝は開館)
「近江商人」は、江戸時代から昭和の初めごろにかけて地元の名産品を各地で売るなど活躍した。
東近江市にある「近江商人博物館」には代々伝わる商いの心得、家訓を記した掛け軸などおよそ20点が展示されている。このうち「長者三代鑑(ちょうじゃさんだいかがみ)」と名付けられた掛け軸は、いちばん下に懸命に働く創業者、真ん中に仕事をせず茶の湯に興じる2代目、そして、いちばん上に落ちぶれた3代目の姿が描かれ「創業者の勤勉な精神を忘れるべからず」というメッセージが込められている。
また、麻布の仲買業者の主人が跡継ぎに宛てた遺言書には「他国で商売をするときは、行く先の人たちのことを大切に思いなさい」と書かれていて、「売り手よし、買い手よし、「三方よし」の心得が表れている。
「この家訓展はビジネスマンに人気だ。近江商人が残したメッセージは現代人の心に響くものも多い」という。