滋賀県の旧秦荘(はたしょう)町(愛荘町)の特産山芋「秦荘のやまいも」のB級品や、日本酒にできなかった酒米を活用したクラフトビール「やまいもラガー」が誕生した。
↑写真:産経新聞より
滋賀県愛荘町出身で地域おこし協力隊の村木亜弥香さんらが開発。愛荘町役場愛知川庁舎で7月4日、披露された。
大阪からUターンした村木さんは、祖父の村木重一さんが町づくりの一環で営んでいた店を復活。重一さんも生産に関わっていた日本酒の銘柄「はたしょう」を昨年、14年ぶりに復活させていた。
今回のクラフトビールは、日本酒造りで余った酒米の活用法を模索する中、独特な凹凸の形状や強い粘りが特徴のブランド「秦荘のやまいも」のPRと合わせて発案。滋賀県近江八幡市のクラフトビール製造所「DIAMOND BREWERY」の協力で完成した。
村木さんは「やまいもの甘さが感じられる、すっきりした味に仕上がった」と有村国知町長らに報告。有村町長は「今年4月に協力隊員に就任された時にクラフトビールの計画はうかがったが、こんなに早く結実させるとは」と感心しきり。
原料のやまいもを提供した栽培農家、小泉貴紀さんは「(クラフトビール化は)考えつかなかった。これをきっかけに、やまいもを作りたいという仲間が増えたらうれしい」と話していた。
クラフトビールは、「やまいもラガー」のほか、「みかんと山椒(さんしょう)」「IPA黒」も加えた3種を同時発売。いずれも330ml、1本1000円。現在は村木さんが店長の「村木食料品店」でオンライン販売(https://muraki-shop.com/)のみだが、今後は滋賀県愛荘町内の観光地などで販売することも検討している。
<産経新聞より>