”スローライフ滋賀” 

地元の歴史知り、郷土愛を 県人会と歴史愛好団体が小冊子寄贈(東近江市)

 滋賀県人会の県内組織、「ふる里滋賀県人会」と、歴史愛好家でつくる「ふるさと滋賀愛郷会」、「びわ湖巡り研修会」はこのほど、中学生向けに近江の歴史を分かりやすくまとめた小冊子「近江を制する者は天下を制する」(全28ページ)の東近江市内中学2年生分1053冊を東近江市教育委員会に寄贈した。

↑写真:滋賀報知新聞より

 この寄贈は、滋賀県の知名度が47都道府県のうち下位に甘んじていることから、知名度を向上させるには、まず、子どもたちに地元の歴史を知ってもらおうと始まった。滋賀県内企業から製作費の協力を得て、2020年度から取り組んでいる。

 贈呈式で、ふる里滋賀県人会の蔭山孝夫会長(全国滋賀県人会連合会副会長)は、「遠方に行くと、滋賀県が知られていないことが分かる。滋賀はほどほどの都会、田舎で住みやすく、歴史がいっぱいあるすばらしい県。中学生には地元のよいところを知ってもらい、どこへ行っても(ふるさと)自慢できるようになってほしい」と述べた。
 受け取った藤田善久教育長は「ふるさとを知ることで(地域への)愛着が育まれる。冊子を読むことで、地域の歴史に興味を持てると思う」と話していた。
 冊子は4版の改定が行われ、充実が図られた。
内容は4編
 ▽本能寺の変以前
 ▽関ヶ原の戦いまで
 ▽徳川幕府の確立
 ▽幕末

 主な人物や出来事が記述され、近江が歴史的に重要な舞台であったことが、分かりやすく解説されている。
 ふる里滋賀県人会の蔭山会長は「1回限りでなく、5年計画で毎年配布したい」と抱負を語っていた。

<滋賀報知新聞より>
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