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【滋賀・近江の先人第343回】・八戸で成功した近江高島商人・初代駒井庄三郎(高島市)

 初代駒井庄三郎、滋賀高島市出身の近江商人。陸奥の地に出て、酒造りを志した。現八戸酒造創業者
 
 青森県八戸市湊本町の駒井庄三郎家の過去帳に「初代駒井庄三郎」は、高島市安曇川町北船木の 駒井庄八の孫とある。

 初代庄三郎は、元文5年(1740年)に近江国を出て丁稚奉公から身を興し、青森県南部町村市剣吉店にて酒造業「糀屋(こうじや)」を開いた。
 安永4年(1775年)2月、盛岡へ行き、 村井市左衛門(高島市勝野出身)の営む酒造店で長年に渡り修業した。

 その後、4代目庄三 郎が明治21年(1888年)10月、八戸の湊村加藤徳次郎酒造店跡を譲り受け、酒造店を 開業した。
 しかし、4年後の明治25年(1892年)に4代目は早世し、弟の5代目庄三郎が 酒造業を発展させ、基礎を確立する。
 明治43年(1910年)以来、 5代目が生み出した代表銘柄「陸奥男山」は蔵元代々造り続けてきた。 「陸奥男山」と「千歳 正宗」は関院官御用達品、宮内省御用達品として利用された。 
 
 八戸市の湊橋もほど近い場所に蔵を構える歴史のある「八戸酒造」だが、陸奥の地に出て、酒造りを志したところから蔵の歴史は始まった。以来、当主は庄三郎の名を継ぎ、現当主は8代目となる。
 
八戸酒造HP
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