東近江市内で近代産業遺産として保存されている、国産最古の電気機関車「ED314」の移設が6月4日、5日の両日、行われた。
↑写真:滋賀報知新聞より
この電気機関車は、全長11m、総重量41トン。保存先の酒造会社敷地が開発されるため、今後は南側15mの一角で保存されることになった。
1日目は基礎を造成し、2日目は6時間半ほどかけて、レール、台車、車両の順にクレーン車2台で吊り上げ、慎重に据え付けられた。「周辺に民家があるので、いつも以上に慎重にしました」と、工事関係者はホッとした表情。
↑写真:滋賀報知新聞より
ED314は、1923年(大正12年)の製造。近江鉄道線では1957年(昭和32年)から約30年間活躍し、沿線の産物輸送を担った。
現役引退後は、近江鉄道本社(彦根市)で保存されていたが、老朽化に伴う解体の危機を受け、学生と市民有志でつくる市民団体が寄付を募り2019年(令和元年)に東近江市へ移送し、地域活性化に向けた保存・活用を進めている。
<滋賀報知新聞より>