”スローライフ滋賀” 

高校・大学生の居場所「サードプレイス」開設(長浜市)

 長浜市は7月3日から、えきまちテラス長浜1階のフリースペース長浜カイコー」を高校生、大学生に無料で開放している。


↑写真:滋賀夕刊新聞より

 自宅でも学校でもない第3の居場所「サードプレイス」で自由に時間を過ごしてもらうことで、若者の「やりたいこと」を引き出すとともに、地域とのゆるやかな交流にもつなげたい考えだ。

 「サードプレイス」は職場や学校など義務的に訪れる場所ではなく自らの意志で訪れる「居心地よく過ごせる場所」などと定義され、コロナ禍で人間関係が希薄化する中、注目を集めたキーワードでもある。

 「おしゃべりしたい」「勉強したい」「ゲームしたい」「ぼーっとしたい」と、過ごし方は自由だ。テーブル、椅子、電子レンジ、電気ケトル、冷蔵庫を備え、飲食物を持ち込める。無料WiFiもあり、インターネットやスマホゲームに熱中することもできる。平日の15:00から19:00まで開放している。

 初日の3日は高校・大学生23人が利用した。勉強、おしゃべり、ボードゲームなど思い思いに時間を過ごし、利用者からは「リラックスして利用できた。雰囲気がいいので楽しめた」と好評で、早くも利用時間の延長や土日開設を求める声が出ていた。

 長浜市が参考にしたのは東京都文京区にある学生向け施設「b—lab」。文京区が複合施設内に整備し、談話スペース、運動室、ホール、研修室などからなる。・高校生の「秘密基地」として支持を集めている。

 長浜駅周辺に高校生らが集って自由に過ごせる場所がないことから、7月21日までの期間限定の実証実験として開設し、「学校や部活動の帰り、塾の合間など、すき間時間に自由に利用して」と呼びかけている。

 長浜市こども若者応援課は「利用者同士の交流が生まれ、やりたいことを見つけたり実現したりする場になれば」と期待を込め、「好評であれば夏休みも継続したい」と話している。

<滋賀夕刊新聞より>
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