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【身近な昔探訪】第218回・八日市一の高級料亭「招福楼」



 明治元年(1868年)創業の八日市一の高級料亭招福楼」。
2021年で創業153年の老舗料亭である。
かつての八日市延命新地の一角にあり、近江鉄道八日市駅からすぐ近くにある。

 高級京風料亭の「招福楼」は一時、東京、名古屋、神戸にも出店する八日市で一番の高級料亭で全国的にも有名な店である。現在は地元八日市と東京丸の内の2店舖体制である。
今では東京店の方がメインになっているかもしれない。その格式は日本料理を代表する「吉兆」と並ぶ老舗・料亭といわれるほどであった。

 筆者も昔学生時代、「招福楼」でアルバイトをしたことがあるがビジネスマン、政財界、文化人、芸能人などが隠れ家的に利用するなどの高級料亭だった。
 当時、八日市カントリークラブなどでゴルフを楽しんだ後、「招福楼」で食事する客も多かった。昼食だけでも軽く1万円以上、夕食なら3万円以上もする高級料理だったが全国的ブランド化した「招福楼」にはそれでも客が押し寄せた。世はバブルの時代の真っ最中でもあったかもしれない。

招福楼の敷地はそれほど広くはないが竜安寺を思わせる見事なミニ石庭があり部屋からも見え目を楽しませてくれる。
 高級な器を使った高級京風料理、品のあるおもてなしは正に高級料亭である。また、敷地の一角に高級寿司店「吉祥福寿司」も併業していた。現在はその場所は「吉祥軒」と称する日本料理とお酒の店になっているが「招福楼」の庶民版の店として出しているのだろう。



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